北九大白星発進 小畑復活の逆転満弾 九州六大学野球

西日本スポーツ

開幕戦を勝利で飾りチームメートとグラブタッチする北九大・小畑(左) 拡大

開幕戦を勝利で飾りチームメートとグラブタッチする北九大・小畑(左)

先制の2点二塁打を放ちガッツポーズの小畑

 ◆九州六大学野球春季リーグ第1週第1日 北九大8-7九国大(13日・今津運動公園野球場)

 開幕カードの2試合があり、4番小畑翔大(3年・海星)が先制2点二塁打と満塁本塁打で6打点をたたき出した北九大が白星発進を飾った。九州大は昨秋優勝の西南大に10―5で打ち勝った。福岡大と久留米大による第3試合は日没のため試合が成立せずに延期となり、5月5日に行われる。

■感謝の一打

 ベースを回っていると、自然とガッツポーズが出た。ホームに戻るまで北九大の小畑は何度も右手を上げた。「覚えてなくて。みんなが喜ぶ顔を見て自然に出ていました」と小畑は人生初の満塁弾の喜びをかみしめた。3回には2死二、三塁から先制の2点二塁打を放ち、8回の逆転満塁弾で6打点。「満塁弾も6打点も初めて」と顔をほころばせた。

 長崎・海星高では選抜8強。大学では1年春からリーグ戦に出場し、順風満帆の野球人生に突然のアクシデントが襲った。昨春のリーグ戦の直前、外野守備で飛球を追っているときフェンスに激突。右手首を2カ所骨折、右足首は複雑骨折の重傷を負い医師から「野球ができるか分からない」と告げられるほどだった。それでも「野球を続けたい」と手首と足首で2回ずつ手術を受け、リハビリに励んだ。

 「何度も心が折れそうになった」という小畑の背中を押したのがチームメートや家族の励ましだった。「ほかのチームの人からも『待ってるぞ』と言われて励みになった」。3カ月の入院、リハビリを経て練習に復帰したのは昨年11月。今年1月にやっとチームに合流した。今でも右手首と足首にはボルトが埋まっており完全復活はまだ先になる。

 この日は息子の復帰戦を見ようと長崎県壱岐市から父も駆けつけてくれた。支えてくれる人みんなにささげる復活弾だった。小畑の活躍もありチームは3時間40分の激闘の末に九国大を破り白星発進。それでも「まだこれからです。1年間待ってくれたチームメートのために、神宮に行けるよう勝利に貢献したい」と小畑は表情を引き締めた。 (前田泰子)

◆小畑翔大(おばた・しょうだい)

 1998年7月14日生まれ。長崎県壱岐市出身。小3から野球を始め、石田中では軟式野球部に所属。長崎・海星高では、甲子園に出場した1年夏はベンチ外。3年時は主将を務め、4番左翼で選抜大会8強。夏は長崎大会8強。175センチ、74キロ。右投げ右打ち。

=2019/04/14 西日本スポーツ=