HKT48指原 ラスト劇場公演 涙と笑顔「頼んだよ」
今月28日に横浜スタジアムのコンサートで卒業を控えるHKT48の指原莉乃(劇場支配人兼任)が13日、福岡市のパピヨン24ガスホールで開かれた自身最後の劇場公演に出演した。客席だけでなくホールのロビーにも詰め掛けたファン、そして大切な後輩たちに見守られながら、11年間立ち続けた「劇場」のステージを巣立っていった。
「りーのーちゃん!! りーのーちゃん!!」
ありったけの思いを込めたファンのコールがこだまする。客席で一斉に揺れる黄色のペンライトに照らされ、希代のアイドルは笑顔を輝かせた。
「すごくすがすがしくて。気持ちもいっぱい伝えられたので、満足というか。感謝でいっぱいです」
初めてHKT劇場に立ったのは2012年、19歳の夏だった。チームHの「手をつなぎながら」公演に出演するため福岡へ向かう飛行機の中、不安を抱え珍しく眠れなかった。松井玲奈らの協力を得ながら3日半で覚えたSKE48の演目を、アイドルになりたての1期生とともに全力で踊った。生真面目でたどたどしいMCを「何とかしなくては」と思った。反省点が生まれる公演に新鮮さを覚え、やりがいも感じていた。
あれから7年。周りを見渡せば、大先輩の晴れ舞台を楽しいステージにしようと、笑顔でしゃかりきに踊る後輩たちの頼もしい姿があった。
アンコールを3曲終えると、チームHキャプテン・松岡菜摘が一通の長い手紙を読み上げた。
「私たち1期生にとって、愛ちゃん(多田愛佳)とさっしーがいてくれて本当に心強かったです。いろんなことを教えてくれる先輩であり、怒って道をただしてくれるお父さんとお母さんのようであり、包み込んでくれるお姉ちゃんのようでもあって。さっしーが卒業する今、8年間たってやっと、私たちは1期生になれる気がします。総選挙で1位に返り咲いたとき、私たちを大事な宝物だと言ってくれました。私たちにとって、さっしーこそが大事な大事な宝物。いつか大好きなさっしーにほめてもらえるように、新しいHKT48に風を吹かせられるように、見守っていてください」
長い時間を共に過ごし、心が少し離れた時期も乗り越え、今や酒を酌み交わすこともある後輩たち。その思いに触れ、指原の目に涙が浮かんだ。
ダブルアンコールでは、自身の卒業ソング「私だってアイドル!」を真っ白なドレスで披露。AKB48としてのラストシングル「ジワるDAYS」もメンバーとともに歌い踊った。
「何よりも楽しむことを優先して。ファンのみんなと楽しく進んでください。みんな頑張ってね。頼んだよ」
最後まで、後輩たちとグループとファンを思い続けた指原。「泣いたときに口元がコロッケさんみたいになる」。泣きじゃくる松岡はなをいじりながら、HKTらしい「泣き笑い」に満ちたステージで、11年間の「劇場公演」を締めくくった。
「これからも、HKT48と私の応援、してくれるかな?」
「いいとも!!」 (古川泰裕)
■松岡菜「私たちにとって、さっしーこそ大事な宝物」 1期生たちが大活躍
大先輩の晴れ舞台で、1期生が大活躍を見せた。指原への思いを手紙にしたためた松岡菜の他に、通常5期生が登場する前座では、ベテランの下野由貴、今田美奈、植木南央、熊沢世莉奈が「檸檬(れもん)の年頃」を披露。HKTに加入した指原を「私が守る」と言って泣かせた村重杏奈も、「ウッホウッホホ」のゴリラ役を全力で演じた。曲の終わりで田中菜津美が発射した網に「村重ゴリラ」が捕獲されると、さしもの指原も驚きの表情を見せていた。
=2019/04/14付 西日本スポーツ=




























