ソフトバンク栗原V打 リハビリ中に聞いた苦悩のつぶやき

西日本スポーツ

延長10回、ベンチで祝福される決勝打を放った代打栗原(左) 拡大

延長10回、ベンチで祝福される決勝打を放った代打栗原(左)

 ◆楽天0-1ソフトバンク(13日・楽天生命パーク宮城)

 延長10回に代打で起用されたソフトバンクの栗原陵矢捕手(22)が値千金の決勝打を放った。過去通算で1安打0打点だった第3捕手の活躍で、チームは再び楽天と同率ながら首位に返り咲いた。

 昨年6月。春季キャンプで脱臼した左肩のリハビリに福岡県筑後市のファーム施設で励んでいたころ、栗原がふとつぶやいた。「ゲームでは簡単に打てるのになあ…。何で現実では打てないんですかね」。できる動きが限られる中で、やり場のない思いを晴らす手段は野球のテレビゲームだった。

 ゲームの中の「栗原」は1軍で4番に座る。シーズン打率4割超、本塁打は日本記録を更新…。まさにスタープレーヤーだが、現実はそうはいかない。昨年までの4年で安打は昨年9月に記録した1本のみ。飛躍を誓い、オフは和田の自主トレに参加した。「バッターをどう抑えるか、投手目線の話は打者としてもすごく参考になった」。日米131勝左腕のエッセンスも加わった5年目、初の開幕1軍を勝ち取った。

 ゲームの中で何度も受けたヒーローインタビューはこの日、ついに現実となった。「もしヒーローになったら面白いことを言って爪痕を残します」。そう豪語していたが、実際はさわやかで真面目な受け答えだった。「爪痕」は本拠地ヤフオクドームでのお立ち台に期待したい。(ホークス担当・長浜幸治)

=2019/04/14 西日本スポーツ=