ソフトバンク今秋ドラフト候補 熊本に甲斐キャノン2世いた

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ホークスが今秋のドラフト候補にリストアップしている城北高の上田龍弘 拡大

ホークスが今秋のドラフト候補にリストアップしている城北高の上田龍弘

 熊本に「甲斐2世」がいた! 福岡ソフトバンクが今秋のドラフト指名候補選手として、熊本・城北高の上田龍弘捕手(3年)をリストアップしていることが分かった。ここまで甲子園出場経験はなく、高校通算0本塁打と全国的には無名の存在だが、捕手の武器である二塁送球は現時点でプロレベルの1・8秒台。スカウト陣は既に視察しており、今後も地元九州の「金の卵」を注視する構えだ。

■2年夏まで控え捕手

 多くの故障者を抱えながらもチーム一丸で単独首位に立った工藤ホークス。球団も常勝軍団構築へ、長期的な準備を進めている。今秋のドラフトへ向け、既にスカウト陣は各地の候補の視察に飛び回っており、九州担当が注目する一人が熊本・城北高の上田だ。

 甲子園出場がないどころか、2年夏までは控え捕手。高校ではまだ本塁打もない無名の存在だが、武器はあの「甲斐キャノン」を想起させる強肩だ。球団が視察した際には、二塁送球タイムで1秒81を計測。現時点でもプロレベルともいえる数字をたたき出した。

 九州担当スカウトだった2010年秋のドラフト会議で、甲斐の育成ドラフト6位での指名に大きく関わった福山アマスカウトチーフは「現時点で上位候補かと言われれば違うかもしれないが、スローイング、捕手としての動きの速さを含めて、高校時代の甲斐と非常に重なる」と評価する。

 大分・楊志館高で甲子園出場経験がなかった甲斐だが、当時の二塁送球タイムは1秒77。福山チーフは「強肩といわれているが、地肩の強さというより、捕球から送球までのスピードが抜群に速かった」と回顧する。その時点では無名だったことも、上田と重なる。

 当時、身長も170センチに満たなかった甲斐の指名には否定的な意見もあったが、10年秋のドラフト会議の「最下位」で指名。当初はスローイングばかりが目立ったが、福山チーフが「その後は彼の努力のたまもの」と話すように、13年に支配下登録。昨季の日本シリーズでMVPを獲得した。

 12日の楽天戦には甲斐をはじめ、千賀、牧原、釜元と、4人の育成出身選手がスタメンに名を連ねた。3軍制を敷くホークスは球速、強肩、俊足など「一芸」に秀でた選手が1軍クラスに成長できる土壌があるだけに、上田も「金の卵」であることは間違いない。

 岩手・大船渡高の163キロ右腕、佐々木朗希投手を筆頭に逸材がそろう今年の高校生。150キロ超を誇る石川・星稜高の奥川恭伸投手、岡山・創志学園高の西純矢投手ら甲子園出場組もいる。球団はこれらの上位候補をマークする一方、上田や今春の選抜大会に出場した福岡・筑陽学園高の進藤勇也捕手ら地元九州の好素材にも注視し、秋のドラフト会議に備える。

 ◆上田龍弘(うえだ・たつひろ)

 2001年7月24日生まれ。熊本県玉名市出身。小学生の時に玉名イーグルスで軟式野球を始め、玉名中では軟式野球部。城北高では2年秋からレギュラー。171センチ、70キロ。右投げ右打ち。

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地元の高校生に熱視線

 近年のホークスは積極的に九州・沖縄の高校生をドラフト会議で指名している。2014年は3位で古沢勝吾(福岡・九州国際大付高)、4位で笠谷俊介(大分商高)、育成5位で柿木映二(福岡・柳川高)の3人で、15年も6位で川瀬晃(大分商高)、育成4位で中村晨(熊本・ルーテル学院高)、同5位で渡辺健史(福岡・飯塚高)を指名。16年は3位で九鬼隆平(熊本・秀岳館高)、17年は5位で田浦文丸(同)、育成3位で砂川リチャード(沖縄尚学高)、18年は育成1位で渡辺陸(鹿児島・神村学園高)、同4位で中村宜聖(福岡・西日本短大付高)を指名した。

=2019/04/16付 西日本スポーツ=

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