ソフトバンク大竹プロ初完投でも援護なし 防御率1.23で0勝

西日本スポーツ

5回1死一、二塁、ロッテ・荻野に先制適時打を許した大竹(左) 拡大

5回1死一、二塁、ロッテ・荻野に先制適時打を許した大竹(左)

 ◆ロッテ1-0ソフトバンク(17日・ZOZOマリンスタジアム)

 プロ初完投でも報われなかった。1点ビハインドの8回も、大竹の丁寧な投球は続いた。2死から早大の先輩でもある中村奨に対し徹底して外角を突き、8球目の136キロで二邪飛に打ち取った。わずか102球で8回を投げ切り味方の反撃を待った。だが、祈りは通じなかった。8回1失点と好投しながら、白星どころか、今季初黒星を喫する結果に終わった。

 悔やんだのは、5回にタイムリーを許した、1死一、二塁の場面。荻野へ1ボール1ストライクから、内角高めの直球を中前にポトリと落とされた。会心の当たりではなかったが「過去の映像を見ても、あんなヒットが多かった。もっと冷静になれれば良かった。0点と1点の差は大きい。詰めが甘い」。これが、両チームで唯一の得点だった。

■「詰め甘い」

 3試合を投げ、防御率は1・23と安定した投球を続けている。初登板だった3日オリックス戦は、山本との白熱した投げ合いを演じ8回途中まで無失点。前回登板10日の日本ハム戦は7回2失点だったが、いずれの試合も延長までもつれた。接戦での投球が、大竹を成長させてもいる。

 「3分の3でこんな感じの試合。体のキレが無くても、試合の中でいろんなことに気付ける感性が大事」。この日も、相手が早いカウントから振ってくると察知すると、初球から厳しいコースを突いた。序盤は不安定だったチェンジアップも試合中に修正し、終盤は勝負球にできた。

 これまで、大竹がマウンドに立っている間にチームがリードを奪ったことはない。好投が勝利に結びついていない左腕に対し、工藤監督も「ナイスピッチングでした。勝たせてあげたかったですね」と同情する。皮肉にもこれが、今季チーム初完投。救援陣を休ませることはできたものの、背番号10にもそろそろ報いがあっていいのだが…。 (鎌田真一郎)

=2019/04/18付 西日本スポーツ=