ソフトバンク外野手いない 上林死球交代、長谷川勇2日で抹消

西日本スポーツ

4回無死、代打を告げられ、ベンチを後にする上林(右) 拡大

4回無死、代打を告げられ、ベンチを後にする上林(右)

2回無死、右手に死球を受ける上林 5回1死一塁、ロッテ・吉田の打球は川島(右)の前に落ち安打となる。左は今宮

 ◆ロッテ1-0ソフトバンク(17日・ZOZOマリンスタジアム)

 上林が死球でグラウンドを去り、開幕スタメンの外野手が誰もいなくなったホークスがロッテに2安打無得点に抑え込まれた。2試合連続の零封負けは2016年7月のオリックス戦以来の屈辱。昨年は零封自体が3試合しかなかったのだから深刻だ。先発の大竹は8回1失点に抑えたものの、3試合連続の好投が報われずに初黒星。首位に並んでいた楽天が西武に勝ち、首位を陥落した。

■右手甲の打撲

 強烈な負の連鎖が止まらない。互いに無得点のまま迎えた4回。5番から始まる攻撃開始前に、工藤監督は上林の代打として美間を主審に告げた。上林は2回の第1打席で、岩下の投じた直球がスイングしかけた右手に直撃。苦悶(くもん)の表情で一塁まで歩いたが、いったん治療のためベンチ裏へ下がった。

 その後、再びグラウンドへ戻ると、続く松田宣の4球目に二盗も成功させ、2、3回の守備にも就いたが、2打席目には立たず途中交代となった。アイシング治療を行い、試合中に千葉県内の病院へ直行。球場を離れる際には「もろに骨に当たった。バットを持った感じが嫌だった」と話したが、幸い骨に異常はなく右手甲の打撲と診断された。ただ、18日の出場は微妙な状況だ。

 工藤監督は「打撲で済んだことは良かった」と胸をなで下ろしはしたが、野手陣は「危機的状況」に陥っている。今季は開幕前から主力の一人である中村晃を欠く中、外野の布陣は柳田、グラシアル、上林でスタートした。だが、今月6日にグラシアルが左脇腹痛で戦列を離れると、8日には柳田が左膝裏肉離れで離脱。さらに、代役としてスタメン出場していた福田が14日の楽天戦で左脇腹を痛め登録を抹消された。

 上林が途中交代したことで、4回からベンチには外野の「レギュラー」4人と、控えの1番手と言える福田もいない状況となった。上林の交代後は、この日、元来本職ではない左翼でスタメン出場していた牧原が右翼へ回り、二塁で先発していた川島が左翼へ入った。5回1死一塁の守備では、左翼前方への飛球を川島と今宮が「お見合い」。慣れない守備でピンチを招くと、直後に荻野に決勝打となる中前適時打を許した。

■長谷川勇抹消へ

 16日に涌井に2安打零封負けを喫した打線は、この日も元気なく2安打無得点に終わった。2戦連続零封負けは2016年7月以来3シーズンぶり。対ロッテに限れば、1957年4月以来62年ぶりの屈辱だ。そんな中、さらに追い打ちをかけるように、試合後には長谷川勇の登録抹消が決定。外野の穴を埋めることを期待され16日に今季初昇格し「5番左翼」で先発出場したが、この日左足の痛みを訴えたとみられ、わずか2日での離脱となった。代わって18日から高卒3年目の三森が1軍初昇格する。

 主力野手陣に降りかかる負の連鎖もあり、最下位ロッテに連敗を喫し2位に転落した。「何とか明日は負けるわけにはいかない。3連敗はしちゃいけないんで、みんなで何が何でもという思いで戦っていく」。工藤ホークスが、早くも大きな正念場を迎えている。 (倉成孝史)

=2019/04/18付 西日本スポーツ=