真颯館エース、体重増で最速150キロマーク/春季九州高校野球

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76季ぶりの九州大会出場を果たした真颯館 拡大

76季ぶりの九州大会出場を果たした真颯館

最速150キロの直球を誇る真颯館のエース武内 強いリーダーシップでチームを76季ぶりの九州大会に導いた真颯館の森田主将 高校野球九州大会の優勝校

 高校野球の春季九州大会(第144回九州大会)が20日、鹿児島市の平和リース球場などで開幕する。真颯館(福岡)は福岡大会で準優勝し、76季ぶり7度目の九州大会出場を果たした。現校名となって初めての九州大会はエースで4番の右腕、武内未来(3年)を中心に上位進出を目指す。初戦は地元の古豪、鹿児島商と対戦。大会は6日間(休養日を含む)の日程で行われ、決勝は25日に予定されている。

■76季ぶり

 平成の九州大会にギリギリで出場を決めた。真颯館が九州工として前回出場したのは1981(昭和56)年。「自分がまだ現役でやっていた頃だからねえ。ずいぶん久しぶりですよね」。61歳になったばかりの末次秀樹監督にとっては就任7年目で初の九州大会だ。

 現役時代に柳川商(現柳川)で活躍し、母校や自由ケ丘を甲子園に導いた末次監督の指揮でチームはメキメキ力をつけてきた。昨秋は福岡大会3位。九州大会まであと1勝という準決勝で筑陽学園に7回コールドで敗れた。「打線が投手を援護できなかった」と末次監督は昨秋の悔しさを思い返す。

 チームの中心は4番でエースの武内だ。昨秋の筑陽学園戦で先発。「球が高めに浮いていたけど、力で抑えようとして打たれた」と冬の練習では下半身を強化した。昨秋から体重は10キロ増え、2月のブルペンでは最速150キロをマークした。

 迎えた春の福岡大会では5回戦の嘉穂東戦で死球を左手首に受けて骨にひびが入ったが、次戦の福岡工大城東戦では7回を投げ1失点。準決勝の福岡大大濠戦は1失点で完投した。左手でバットを振れないため左打席で安打を放つなど、打撃でもチームを引っ張り九州大会出場を決めた。

 「出場が76季ぶりと聞いてうれしかった。甲子園に出たチームとやってみたい。特に明豊(大分)は知っている選手がいるので対戦したい」。選抜大会4強の明豊とは、勝ち進めば準決勝で対戦が実現する。

 昨秋の福岡3位から今春は2位とチームは確実にステップアップしている。「選手にとっては何か勲章になるものが欲しかった。九州大会出場を決められて良かった。九州大会で夏につながる経験ができれば」と末次監督はチームの飛躍に期待する。平成最後の大会を、令和最初の夏へとつなげていく。 (前田泰子)

 ◆武内未来(たけうち・みく)

 2001年9月11日生まれ。福岡県行橋市出身。片島小(福岡県苅田町)1年の時にソフトボールを始める。3年から「野菊ベースボールクラブ」で軟式野球を始め、5年からは「行橋少年野球団」に所属。行橋中時代は「京築ボーイズ」で投手と遊撃手を兼任し、3年時に全国大会出場。真颯館高では1年夏からベンチ入りし、2年秋からエース。好きな投手は巨人・菅野智之。177センチ、77キロ。右投げ右打ち。

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森田主将は“陰の監督”

 末次監督が「30年間指導してきてここまでの主将は初めて」と信頼を寄せるのが森田拓斗主将だ。森田主将が中心となって練習メニューを組み、試合中にタイムを取るタイミングも二塁手の森田主将が決めているという“陰の監督”だ。「九州大会は不安よりワクワクの方が大きい。全国を経験したチームとやっていろいろなことを吸収したい」。筑陽学園には中学時代のチームメートもいるだけに「もう一度、筑陽学園とやりたい。次は負けたくない」と九州大会でのリベンジを誓った。

=2019/04/19付 西日本スポーツ=