工藤ホークス最下位ロッテに3連敗 上林強行スタメン実らず

西日本スポーツ

ロッテに3連敗し、険しい表情の工藤監督(右) 拡大

ロッテに3連敗し、険しい表情の工藤監督(右)

7回無死、空振り三振に倒れた上林

 ◆ロッテ5-2ソフトバンク(18日・ZOZOマリンスタジアム)

 上林の強行出場も実らなかった。2試合連続零封負けしていた最下位ロッテ相手に23イニングぶりに得点したのもつかの間、開幕2連勝中だった先発武田が誤算。四死球で走者をためては打たれる悪循環に陥り、3回5失点でノックアウトされた。負の連鎖から抜け出せないチームは今季初の3連敗。それでも内川から久しぶりの快音が響き、売り出し中の釜元からはタイムリーも出た。のぞき始めた明るい兆しを苦境脱出の糸口にするしかない。

 痛みを押しての強行出場も実らなかった。3点を追う最終回。1死から4打席目に立った上林は、力ない二ゴロに倒れた。続く松田宣が空振り三振で、試合終了。最下位ロッテを相手に、今季初の3連敗だ。「全然だめでした…」。前日17日に死球を受け途中交代し、この日の出場が危ぶまれながらも先発出場した上林は、4打数無安打に終わり険しい表情を浮かべた。

 右手には痛みが残っている。それでも「今日は出ないという選択肢もあったけど、そんなこと言っていられる状況じゃないんで」と、出場を直訴した。打線は開幕前から中村晃を欠く中で、グラシアル、柳田の中軸が次々に故障離脱。さらには代役として期待されていた福田、長谷川勇までもがケガで戦列を離れた。危機的状況の中、16日から2試合連続で2安打零封負け。南海時代の1975年以来44年ぶりの屈辱だった。

 止まらない負の連鎖。そんな状況で、これ以上マイナス要素を増やすわけにはいかないと、23歳は強い責任感でグラウンドに立った。だが、痛みから通常のスイング時のように小指をグリップエンドにかけることができず、グリップにテーピングを何重かに巻く「応急処置」を施し試合出場。「普段と違ってヘッドが走らなかった。ムカついたんで4打席目は普段通りいったけどダメだった」。痛みをこらえながらも、自らのバットで連敗を止めることができず唇をかんだ。

■7安打に光明

 ただ、背番号「51」のその気迫は、元気のなかった打線に少なからず乗り移った。2回の上林の凡退直後には、松田宣がチーム初安打となる左翼への二塁打。さらに2死二塁からは、売り出し中の釜元が左前適時打を放ち、14日の楽天戦以来、実にチーム23イニングぶりとなる得点で一時試合を振り出しに戻した。

 17日まで2日連続で打線はわずか2安打だったが、この日は敗れはしたもののロッテを上回る7安打。不振の内川にも19打席ぶりの安打が出た。工藤監督は「負けたら悪いところばかり目につくけど、いいところも少しずつ出てきているので、それをプラスに変えていかないと。前を向いて戦っていく、それしかない」。今季初の3連敗をしっかりと受け止めた上で、すぐに前だけを見据えた。 (倉成孝史)

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 王球団会長「打線が湿っているよね。(けが人が出るのは)織り込み済みだから若い人は頑張らないと。いい経験になるだろうからね。(シーズンは)まだ始まったばかり。(19日から)西武戦だから切り替えていこう」

=2019/04/19付 西日本スポーツ=