西短付「一緒に寝る」仲良しバッテリー 日章学園を無四球99球完封/春季九州大会

西日本スポーツ

 ◆春季九州高校野球1回戦:日章学園0-2西日本短大付(20日・平和リース球場)

 高校野球の春季九州大会(第144回九州大会)が20日開幕し、鹿児島市の平和リース球場などで1回戦2試合と2回戦3試合が行われ、4季ぶり出場の西日本短大付(福岡)が選抜大会に出場した日章学園(宮崎)を2-0で破り、準々決勝に進出した。エース江崎陸(3年)が被安打6で無四球完封。バッテリーを組むプロ注目の4番神宮隆太(同)は8回に適時二塁打を放って江崎を援護した。真颯館(福岡)はエースで4番の武内未来(3年)の投打の活躍で鹿児島商に7回コールド勝ちし、九州工時代の1972年春以来94季ぶりの勝利を挙げた。福岡大大濠、大分工、大分も初戦を突破した。

■「元エース」の意地

 マウンドの背番号10が躍動した。西日本短大付の右腕江崎が今春のセンバツを戦った日章学園打線をシャットアウト。被安打6、無四球の完封でチームに3年ぶりの九州大会勝利を引き寄せた。「甲子園に出場したチームを完封したのはすごい自信になりました」と満足そうに振り返った。

 江崎と神宮のバッテリーの力が勝利に導いた。3回までに5安打を許す苦しい投球を4回以降は一変させる。「相手打者が振ってくるので、ストライクからボールになる変化球を投げさせた」。神宮は4回から配球を変更。その江崎も「神宮に全て任せている」と要求に応えた。4回以降は9回2死で三塁打を許すまで一人の走者も出さない99球の完封劇だ。

■相棒援護の適時二塁打

 「投手がきついときに投手の気持ちになることを心掛けている」という女房役は江崎をバットでも援護。1点リードの8回、神宮が中堅を越える適時二塁打を放ち待望の追加点を奪った。高校通算23本塁打の4番は「センターを意識して打った。感触はよかったです」と納得顔だ。グラウンドの外でもコミュニケーションを深めるバッテリー。江崎は「寮で一緒に寝るぐらい仲がいい」という相棒の援護に感謝した。

 「元エース」の意地もある。江崎は昨夏、背番号10で登板し昨秋はエースナンバーをつけた。ところが、福岡大会初戦後に左脇腹の肉離れで離脱。その間、2番手だった右腕の山下大輔(3年)が急成長した。140キロを超える直球を投げる山下が主戦となり「焦りもあった」と話す。今春は山下の故障もあって福岡大会から4試合で完投。完封は3試合目だ。「ピンチで動じなくなった。落ち着いた感じになってきた」と西村慎太郎監督の江崎への信頼感も増している。

 江崎はこの日の投球を「70~80点」と辛めに自己採点。「次は立ち上がりから自分のペースに持っていきたい」。目指す満点の投球でチームを3年ぶりの8強に導く。 (前田泰子)

◆江崎陸(えさき・りく)

 2001年7月16日生まれ。福岡県春日市出身。小学2年からソフトボールを始め、春日西中入学後「春日ボーイズ」で硬式野球を始める。直球の最速は136キロ。変化球の持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップ。177センチ、74キロ。右投げ右打ち。

=2019/04/21付 西日本スポーツ=

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ