ソフトバンク・スアレス、眠れる獅子起こした 初先発3回途中6失点

西日本スポーツ

3回途中で降板するスアレス(手前)とベンチの工藤監督 拡大

3回途中で降板するスアレス(手前)とベンチの工藤監督

2回2死満塁、西武・木村(右)に走者一掃の三塁打を浴びるスアレス 降板するスアレス

 ◆西武6-4ソフトバンク(20日・メットライフドーム)

 眠れる「獅子脅し打線」を目覚めさせた!? 来日初先発のロベルト・スアレス投手(28)が3回途中で6失点KOを食らった。2回の一挙5失点が響き、チームは今季、対西武5戦目で初黒星だ。ただ、好調をキープする今宮が6号ソロを含む2安打2打点。デスパイネにも2号ソロが飛び出すなど、タカ打線にも上昇の兆しがある。終盤の追い上げはプラス材料。再浮上のきっかけとカード勝ち越しのため、きょうの獅子狩りに挑む。

■「コントロールに苦しんだ」

 2点を追いかける9回、1死から甲斐が二塁打を放ち一発が出れば同点の状況をつくったが、後続があっけなく倒れた。開幕戦から4連勝していた西武に、今季初黒星。打線は相手と同じ9安打を放ったが、序盤の大量失点が最後まで重くのしかかった。その責任を背負うかのように、足取り重くメットライフドーム名物の長い階段を上ったのは、スアレスだ。

 「今日はコントロールに苦しんで自分の投球ができなかった。チームのいい流れに乗ることができず、迷惑をかけた。チーム、ファンに申し訳ない」

 今季中継ぎから転向し、来日初先発となったマウンドで「眠れる獅子」を起こしてしまった。初回は2三振を奪うなど、順調な立ち上がり。だが2回無死から山川に左前打を許すと、その後2四球が絡み満塁に。2死から9番木村に中堅越えの逆転3点三塁打を許した。さらに金子侑、源田に連続適時打を浴び一挙5失点。3回無死からは山川に7号ソロを浴び、続く森に四球を与えたところでKOとなった。

 ほろ苦い先発デビューにはなったが、工藤監督は「(先発)最初のゲームだから力が入ってしまうのはしょうがない。センターのやつ(木村の中堅越え適時打)は前に来させたのでね」とかばった。

 1点リードの2回2死満塁で、ベンチは外野に前進守備を指示。指揮官は「(スアレスは)制球がいいので、低めに投げてくれれば頭を越されないだろうという判断」と、序盤ながら思い切ったシフトを選択した理由を説明。つまり1点でも失点を少なくしたい気持ちの表れだろう。主力野手に故障者が続出。得点力が大きく低下していることが、スアレスにのしかかってしまった形だ。

 ただの1敗とはいえ、今後に向けて不安も少なからず残る。対西武には19日までの4試合で平均2・5失点だったが、20日は6失点。昨季チームは「獅子脅し打線」の餌食となり、メットライフドームで3勝9敗と大きく負け越しリーグVを逃す原因となった。今季はまだ下位に沈んでいるとはいえ、宿敵であることに変わりはない。それだけに、できるだけ長く強力打線を眠らせておきたかったのが本音だ。「明日何とか勝って(カードを)勝ち越したい」。指揮官の言葉通り、ライオンを勢いづかせるわけにはいかない。 (倉成孝史)

=2019/04/21付 西日本スポーツ=