ソフトバンク2年目周東が1号 広島に移籍したライバルとの誓い

西日本スポーツ

5回2死一、三塁、右越えにプロ1号の3ランを放つ周東 拡大

5回2死一、三塁、右越えにプロ1号の3ランを放つ周東

3ランを放った周東(23)を迎える工藤監督 4回、リプレー検証により判定が覆った内野安打でプロ初打点を挙げた三森 9回、プロ初本塁打を放ち、本多コーチに迎えられる美間

 ◆西武5-16ソフトバンク(21日・メットライフドーム)

 「プロ初ずくめ」で今季最多16得点!! プロ初スタメンの周東佑京内野手(23)と三森大貴内野手(20)が敵地で大暴れし、ライバル西武に大勝だ。2番左翼の2年目周東は4回のスクイズで初打点を挙げると、5回には初安打初本塁打の1号3ラン。9番二塁の3年目三森も初安打から3安打の固め打ちに加え、初打点と初盗塁も記録。工藤ホークスの「新鮮力」が選手層の厚さを改めて証明した。

■計4打点

 会心の放物線で抜てきに応えた。プロ初スタメンで「2番左翼」に入った周東が、右翼席で弾んだ打球に目を丸くした。「練習でもあんな打球は記憶にない」。5回2死一、三塁で高木勇の甘い直球を捉えた一打は、プロ初安打がプロ初本塁打となる1号3ランだ。

 内野手登録ながら、故障者が続出している外野での出場。3月に支配下登録されたばかりの23歳は「けが人が多くて出番が回ってきた中で結果を出せたことが一番」と振り返る。4回には投前へのスクイズを決めてプロ初打点をマーク。4打点で大勝に貢献した。

 50メートルを5秒7の俊足が最大の武器だが、6日の1軍昇格後は打撃も変わってきた。「立花打撃コーチに『足をもっと上げよう』と教わった。それが打球が力強くなってきた要因かな」。打撃フォームを修正した成果も、うれしいプロ初アーチとなって結実した。

 2月の宮崎春季キャンプ時点では育成選手。昨季までの外野から今季は内野に挑む周東の左手には、昨年7月にソフトバンクから広島にトレード移籍した曽根から譲り受けた内野用グラブがある。曽根も4年目の2017年に育成から支配下を勝ち取った苦労人だ。

 今でも頻繁に連絡を取り合う「友人兼ライバル」は刺激になる存在だ。春季キャンプ中には「3月末のオープン戦(22~24日の広島戦)まで、お互いに(1軍に)生き残ろうな」と誓い合った。その目標を現実にしたことが、念願の支配下登録につながった。

 ホームランボールは22日のオリックス戦(東京ドーム)を観戦に訪れる両親にプレゼントする。「シーズン前にこの結果は想像できなかった」。同じくプロ初スタメンの三森がプロ初安打を含む猛打賞。24歳の美間もプロ初アーチを放つなど、若手の躍動が選手層の厚さを改めて証明した。

 「こういう時に若い人が生き生きと頑張ってくれると、チームも活性化する。若い人たちがいいゲームにしてくれた」。工藤監督もフレッシュな力の躍動を喜んだ。今季最多の16得点でライバル西武にカード勝ち越し。やや低調だった打線が勢いを取り戻した。 (長浜幸治)

◆周東佑京(しゅうとう・うきょう)

 1996年2月10日生まれ。群馬県出身。東農大二高、東農大北海道オホーツクから育成ドラフト2位で2018年に入団。同年はウエスタン・リーグで90試合に出場して打率2割3分3厘、14打点、同リーグトップの27盗塁をマーク。今年3月に支配下選手登録された。179センチ、67キロ、右投げ左打ち。

=2019/04/22付 西日本スポーツ=