ソフトバンク明石バック宙 秋山氏から絶賛された過去「俺より高い」

西日本スポーツ

延長10回無死二、三塁、サヨナラ3ランを放ち、バック宙でホームインする明石(8) 拡大

延長10回無死二、三塁、サヨナラ3ランを放ち、バック宙でホームインする明石(8)

3ランを放つ明石 お立ち台で満面の笑みを見せる明石 1986年、広島との日本シリーズ第8戦で、同点本塁打を放ち、本塁手前でバック宙をする西武の秋山幸二氏(共同)

 ◆ソフトバンク3-0オリックス(25日・ヤフオクドーム)

 平成最後のホームゲームで、明石健志内野手(33)が“舞った”。延長10回、自身初のサヨナラ打となる3ランを放ち、バック宙でホームイン。今季2度目のサヨナラ勝ちは、記録にも記憶にも残る一戦になった。大竹耕太郎投手(23)の好投、甲斐野央投手(22)のデビューから11戦連続無失点のプロ野球新記録、そしてバック宙…。波に乗れないわけがない。令和のタカも福岡で勝ち続ける!

 平成最後の本拠地での一戦は超ど派手なパフォーマンスで締めくくられた。延長10回無死二、三塁。明石が山崎福の4球目、甘いスライダーをバットに乗せた。右翼ポール直撃のサヨナラ3ラン。今季初安打はプロ16年目で初のサヨナラ打となり、ファンに歓喜をもたらした。

 クライマックスはここからだ。本塁前に陣取るチームメートの前で、秋山前監督ばりの側転からの軽やかなバック宙を披露。着地でベースを踏み忘れたとはいえ、大歓声を受けた。「秋山さんに憧れ、サヨナラ本塁打を打ったらしようと思っていた。16年間温めてきたので。ここしかないと」。お立ち台で少年のように笑った。

 小学校時代から体操の授業が楽しみだった。「練習はそんなにしていないけど、いつの間にかできるようになっていた。あまり本塁打を打たないから、する時はないと思っていたけど。まさか平成の最後にねえ」。感慨深げにうなずいた。

 驚異の身体能力。秋山氏のバック宙も生で見た工藤監督も「秋山さんよりバネがあったね」とうなる。それも当然。14年前の春に“本家”からお墨付きを得ていた。プロ2年目、2005年の春季キャンプ。グラウンドで無邪気にバック宙をしていた明石を、当時の秋山2軍監督が見つけた。見事に空中にはね上がる姿を「高いなあ、俺より高いじゃないか」と絶賛。明石は「本当にうれしかった」という。

 野手では最古参のダイエー戦士。今年2月の春季キャンプ中に腰の手術を受けた。約2カ月で驚異的な復帰を遂げ、24日に1軍昇格。「(バック宙は)腰が大丈夫だと思わせられるようにね」と冗談を飛ばしつつ「状態はいい。抜けそうな感じがない」。一昨年8月15日の福岡ソフトバンク1000勝時も3打点でお立ち台。「平成の最後に味わえてよかった」。33歳は感慨深そうにうなずいた。

 離脱者続出のチームの苦境は変わりない。打線は3日の対戦に続いてオリックスの山本にわずか1安打に封じられ、苦戦を強いられた。今季の山本には17イニング連続無得点だ。それでも頼れる明石は前を向く。投手陣に感謝し「打者に(あまり)レギュラーはいないけど、みんなでカバーして戦っていく」と言い切った。平成ホークスの軌跡を知る昭和61年生まれのベテランは「令和」の福岡でも躍動を続ける。 (山田孝人)

=2019/04/26付 西日本スポーツ=

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