平成最後の九州王者 西短付65季ぶりV/春季九州高校野球

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65季ぶりに九州大会を制し、スタンドへ「サイコー」ポーズを取る西日本短大付の選手たち 拡大

65季ぶりに九州大会を制し、スタンドへ「サイコー」ポーズを取る西日本短大付の選手たち

12安打を許すも1失点で完投した西日本短大付の江崎 平成の九州大会決勝

 ◆春季九州高校野球決勝:興南1-5西日本短大付(26日・平和リース球場)

 平成最後の九州王者は西日本短大付(福岡)-。高校野球の春季九州大会(第144回九州大会)最終日は26日、鹿児島市の平和リース球場で決勝を行い、西日本短大付が興南(沖縄)を5-1で破り、1986年秋以来65季ぶり2度目の優勝を飾った。エース江崎陸(3年)が興南打線に12安打を許しながら1失点で完投。主将の1番近藤大樹(同)が2回の勝ち越し打と4回の3点二塁打など3安打4打点の活躍で江崎を援護した。福岡勢の優勝は3季連続。興南の左腕宮城大弥(同)は14三振を奪いながら5失点を喫し、チームは18季ぶりの優勝を逃した。

■連続無失点は36イニングで止まる

 背中に10を背負った「エース」がチームを65季ぶりの優勝に導いた。西日本短大付の江崎は興南との決勝を1失点で完投。プロ注目の左腕宮城大弥(3年)に堂々と投げ勝った。「相手がすごい投手だったので、投げ勝たないと優勝はないと思った」とU-18(18歳以下)日本代表候補の左腕が相手でも気持ちで負けなかった。

 初回に1点を失い福岡大会準々決勝から続いた無失点記録は36イニングで途切れたが「失点は全然気にしていなかった。1点以上絶対に与えちゃいけないと思った」と気合を入れ直した。連投で直球が走らないと分かると制球を重視し内外角を丁寧に投げ分けた。12安打を許し、4回と6回以外全て走者を背負いながら、ゴロを打たせて要所を抑え2回以降は再びゼロを並べた。

 九州大会は全4試合に登板し29回1/3で1失点、防御率0・31をマークした。好投の要因を「気持ちをコントロールできるようになった」と分析する。福岡大会前までは味方にミスが出るとすぐに顔や態度に出ていた。チームメートに「投手がそんな顔をするとチームのムードが悪くなる」と何度も指摘された。「みんなに直してもらった」。イライラしても顔に出さないよう心掛けるだけで投球が変わった。「見違えるほど、九州大会でどんどん成長した」と西村慎太郎監督は江崎の急成長に目を見張る。

 平成最後の王者となり、次は令和最初の夏が待つ。今大会で背番号1をつけるはずだった山下大輔(3年)が故障でベンチを外れており、本当のエース争いはここからだ。「やっぱり背番号は1がいい」と江崎はきっぱり言った。夏はエースナンバーをつけて激戦区福岡の頂点を目指す。 (前田泰子)

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近藤、宮城から3安打4打点

 西日本短大付の1番近藤が大暴れした。2回は中前に適時打を放ち勝ち越しを決めると、4回は2死満塁で左中間を抜く走者一掃の適時二塁打で流れを引き寄せた。「普段はしないけど、バットを指3本分短めに持ってノーステップで打ちました。宮城君から打てて自信になった」。中学時代にU-15(15歳以下)日本代表のチームメートだった宮城から3安打4打点で喜び倍増だ。「宮城君との対戦で力を引き出してもらった」と西村監督は信頼を置く主将の活躍に目を細めた。

=2019/04/27付 西日本スポーツ=