跳馬の最高難度「ヨネクラ」 福岡大・米倉が命名後初披露 「大技」武器に五輪目指し跳ぶ

西日本スポーツ

 ◆全日本体操選手権種目別トライアウト(27日・高崎アリーナ)

 「ヨネクラ」を命名後初披露-。体操の全日本種目別選手権(6月22、23日・高崎アリーナ)などの出場を争う男子の種目別トライアウトが27日、群馬県高崎市の高崎アリーナであり、跳馬で米倉英信(福岡大)が、自身の名前がついた「ヨネクラ(伸身カサマツ2回半ひねり)」を国際体操連盟(FIG)による命名後初めて披露した。15・266の高得点をマーク。2本目の「ヨー2(前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり)」も決め、2本平均15・033点で首位通過を決めた。26日の個人総合の全日本選手権予選に出場しなかった選手が演技した。

■自信の首位通過

 力強い踏み切りから高く舞い上がる。命名後、初めて公式戦で披露した「ヨネクラ」は着地がわずかにずれただけでほぼ完璧。「周りから『初めての大会だね』と言われて意識していたけど、いい方向に働き、いいプレッシャーに変えることができた。出来は95点くらい」

 注目を集めた試技は、いつもと同じルーティンで入った。大きく息を吐き、左足を前に出してリズムを取る動作を3回繰り返し、助走へ。重圧を感じさせない演技でDスコア(演技価値点)6・0と跳馬では最高難度の大技を決め、15・266の高得点をマークした。

 ロペス(伸身カサマツ2回ひねり)にひねりを2分の1加えた通称「ロペスハーフ」。高校時代から練習し、昨年から公式戦で使っている。

 昨年7月の全日本種目別選手権でも決め、同種目でリオデジャネイロ五輪銅メダルの白井健三らを抑えて優勝。今年2月の種目別W杯シリーズ第2戦(メルボルン)で成功したことで今月16日までに認定された。

■2月に続き成功

 米倉は大学の寮で、FIGのユーチューブを見て認定を確認。「試合で優勝することは別の喜びがある」。技の名を呼ぶことには「慣れないですね。めっちゃいじられるし…。普段は『ロペスハーフ』って言ってます」と照れ笑いを浮かべた。

 東京五輪では個人総合、団体総合とは別に種目別での出場枠がある。今大会の結果で、五輪選考につながる種目別W杯への出場権を新たに獲得する可能性が高まった。

 見守った日本代表男子の水鳥寿思強化本部長も「過去見た中で一番いい跳躍。きょうのような演技をコンスタントにやっていければ(東京五輪が)見えてくる」と絶賛した。令和初日の5月1日に22歳の誕生日を迎える大学4年生。必殺の大技を武器に、新時代を突き進む。 (伊藤瀬里加)

◆米倉英信(よねくら・ひでのぶ)

 1997年5月1日生まれの21歳。福岡市出身。福岡大体操部だった父の影響で、5歳から同市の「グリーンカレッジ」で体操を始める。老司中から関西高(岡山)に進学。昨年は全日本種目別選手権、全日本学生選手権種目別の跳馬で優勝した。155センチ、49キロ。

◆ヨネクラ

 伸身カサマツ2回半ひねり。「カサマツ跳び」は1972年ミュンヘン五輪団体総合金メダルの笠松茂が発案した。横向きに着手し、抱え込み宙返りをする間に4分の3ひねる技。伸身カサマツ2回ひねりは「ロペス」。さらにひねりを2分の1加えたものが「ヨネクラ」。

=2019/04/28付 西日本スポーツ=

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