ソフトバンク打線に光明 中村晃が3軍戦で電撃復帰、グラシアルも 札幌では復調デスパ弾

西日本スポーツ

3回1死、3号ソロを放ちベンチ前でポーズを決めるデスパイネ 拡大

3回1死、3号ソロを放ちベンチ前でポーズを決めるデスパイネ

中村晃の離脱後経過

 ◆日本ハム1-5ソフトバンク(27日・札幌ドーム)

 札幌ドームで日本ハム戦が始まる約1時間前のこと。1400キロ以上離れたタマスタ筑後で、ソフトバンクに次々と光明が差していた。開幕前に自律神経失調症の診断を受け離脱した中村晃が、四国アイランドリーグplus徳島との3軍戦で電撃復帰した。2番DHでスタメン出場。初回の第1打席、初球の真っすぐを中前へ運んだ。「結果が出たことはよかった」とうなずいた。

 自宅などで療養後、3月31日にリハビリ組合流。その後少しずつ状態を上げてきた。4月27日の朝のコンディションが良かったこともあり、急きょ試合出場を決断。試合前のシートノックでは左翼にも就いた。実戦は3月6日の西武とのオープン戦以来で52日ぶり。2打数1安打の復帰初戦に「いい緊張感の中で打席に入れた。とにかくバットを振っていこうと思った」と前を向いた。今後もリハビリ組に参加しながら、試合出場などは状態を見て決めていく。

 左脇腹痛で戦列を離れたグラシアルも同じ3軍戦に1番左翼で出場した。5日の1軍ロッテ戦以来の実戦で2打数無安打に終わったが、今後も試合出場を重ね状態を上げた上で早期の1軍復帰を目指す。柳田ら開幕から離脱者が続出し苦しい編成を強いられてきた打線に朗報が舞い込んだ形となり、報告を聞いた森ヘッドコーチは「少しずつ帰ってきてくれたら本当にいいこと」と表情を緩めた。

 同じころ、北の大地で戦う1軍の打線には復調の光が差した。3点リードの3回1死、開幕から苦しむデスパイネが上原の甘い直球を左翼席上段へ運んだ。5試合ぶりの3号ソロ。「最近いい打撃ができていなかったけど、いいスイングで完璧だった」と自画自賛したアーチに、工藤監督は「(状態が)上がってきている」と目を細めた。計12安打で5得点。平成最後のカードで見えた明るい兆しとともに、チームは単独首位に浮上した。 (山田孝人)

=2019/04/28付 西日本スポーツ=