最強アイドル、平成とともに去りぬ 指原万感ラスト

西日本スポーツ

コンサートを最後にグループを卒業した指原莉乃 拡大

コンサートを最後にグループを卒業した指原莉乃

卒業コンサートで内田裕也に扮(ふん)して登場した松本人志(右)と共演した指原莉乃

 最強アイドル、平成とともに去りぬ-。HKT48の指原莉乃(26)が28日、横浜スタジアムで行われたコンサート「指原莉乃卒業コンサート~さよなら、指原莉乃~」でグループを卒業した。AKB48の5期研究生としてデビュー、劇場公演のバックダンサーから駆け上がり、スキャンダル発覚と移籍を経て、選抜総選挙3連覇を含む4度の1位を獲得。アイドル界の頂点に立ち、一人のタレントとしても成功した“平成最後のシンデレラ”が、ガラスの靴を脱いだ。

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 「これからも、HKT48を応援してくれるかな?」

 希代のアイドルの最後の呼びかけに応え、約3万800人の“誓い”が、横浜の夜空にこだました。

 「いいともー!」

 アイドル界と48グループに多大な影響を残した「革命児」の最後のステージは、HKTのライブではおなじみとなったフレーズで幕を閉じた。

 選抜総選挙で4度目の頂点に立って獲得したセンター曲「#好きなんだ」で幕を開けたコンサートは、序盤から「ロックだよ、人生は…」「早送りカレンダー」など、HKTのライブでは「鉄板」ともいうべき勢いある曲を連発。HKT48からは休養中の兒玉遥を除く全員が出演し、あでやかなはかま姿で、偉大な先輩との最後のステージを彩った。

 序盤MCを挟んだ後は、チームB時代に歌っていた「愛しきナターシャ」などなど、ちょっぴり懐かしい曲も歌唱。「Choose me」では峯岸みなみ、宮崎美穂に加え盟友の北原里英(NGT48卒業)も登場。自身も参加したユニット「Not yet」の「週末Not yet」では、北原以外にも研究生時代に同じ屋根の下で励まし合った大家志津香、後輩の横山由依といった「地方組」の仲間と久々の共演を楽しんだ。

 「夕陽を見ているか?」では、ともにHKTを支え導いた卒業生の多田愛佳に加え、それぞれAKBとSKEに移籍した中西智代梨、谷真理佳も加わるなど、これまでのHKTを振り返るような展開に。終盤には、かつて総選挙で1位を争った渡辺麻友も姿を見せ、「アボカドじゃね~し…」をデュエットした。ゲストはメンバーや卒業生にとどまらず、テレビ番組で共演するダウンタウンの松本人志も。先月亡くなった内田裕也さんに扮(ふん)して登場した松本と、テレビさながらの丁々発止のやりとりを見せ、ともに「シェキナベイベー」を熱唱した。

 IZ*ONE専任中の宮脇咲良と矢吹奈子は参加できなかったが、スクリーンの映像と合わせて流れる二人の歌声と“共演”。本編の締めくくりには「今、君を想う」を選び、兒玉への思いものせた。

 盛大な「りのちゃん」コールに呼び込まれたアンコール。純白のドレスに身を包み、マネジャーやスタッフ、そしてメンバーとファンへ感謝と思いを伝えた。

 「メンバーの話をちゃんと聞いてあげて。間違ったことを言うこともあるけど、分かるまで話してください。みんなでHKTです。これからも風通しの良いHKTでいて」

 「仲良くしてくれてありがとう。出会えて良かった。おばかさんばかりでも、正直でうそがつけない、一生懸命なみんなが大好き」

 「指原莉乃を応援していたと言って恥ずかしくないように、幸せになります。アイドルという仕事が大好きでした!」

 心を込めて言葉を紡ぎ、「いつだってそばにいる」を、号泣しながら仲間とともに熱唱した。

 「11年間、アイドルで、『莉乃ちゃん』でいさせてくれて、ありがとう!」

 フロートに乗り込み、会場を巡りながら万感の思いを込めて歌う「恋するフォーチュンクッキー」。「未来は、そんな悪くないよ-」。全開のアイドルスマイルを振りまいた。アイドル人生のラストに選んだのは、HKT48の3枚目シングル「桜、みんなで食べた」。別れを惜しむような切ない歌詞と、駆け抜けるような明るいメロディーが球場に響いた。“ヘタレ”から始まり、一つずつ夢をかなえながら伝説となった指原。最後は一段ずつ階段を上り、たくさんの仲間達に見送られながら、ゆっくりとステージ上の王冠へ吸い込まれていった。

 「平成、超楽しかったです!」

=2019/04/28 西日本スポーツ=