若手台頭ソフトバンクの心配な打者/柴原洋氏の開幕1カ月診断

西日本スポーツ

 プロ野球は開幕から1カ月がたった。 昨年日本一のソフトバンクは4月を終えて2位楽天に1・5ゲーム差の首位。野手は主力に故障が相次いだ一方で若手の台頭という収穫もあった。ここまでの戦いを西日本スポーツ評論家の柴原洋氏がチェックした。

 中村晃、柳田、グラシアルと中軸が離脱し、デスパイネも絶不調。それでも上位につけているのは、個々の選手に意識の高さがあるからだ。自分の役割をきっちり果たし、「主力がいない間を何とかしよう」という中堅、ベテランが引っ張り、若手も活躍。これこそが総合力の高さだと思う。

 昨季と最も変わったのは今宮だ。多くのことを試し、2番打者としての役割も深く考えていたが、自分の形が定着せずに中途半端だった。今季は自分のポイントでしっかり打つことに注力することで、吹っ切れたように持ち前の力強いスイングができている。自分のスタイルを確立できたのではないか。主力が戻っても、バントのサインは出ないかも。ワクワクする。

 主に1番を打っている牧原には注文がある。初球から積極的に打ちにいく姿勢には「もっと球数を投げさせた方がいい」という意見もあるだろうが、私は今のスタイルに異論はない。ただ、力強い打球を打てる球に的を絞るべきだ。現状は追い込まれた後のように当てにいっている。狙い球以外に手を出すべきではないし、空振りしてもいい。

 最も心配なのはデスパイネ。タイミングの取り方が遅いので差し込まれる。遅れないために、力んでフルスイングするため、バットが出てこず、さらに差し込まれる。こうなると左肩の開きが早くなるし、どんどん力む悪循環に陥る。ミートだけでも柵越えする力はある。頭の整理も必要だ。

 若手の周東や三森は、1打席でも多く1軍の投手と対戦してほしい。高いレベルの投手をどう打つかを考えることで、何が足りないかを実感できる。主力の離脱は痛いが、チームとしては勝ちながら若手を育てることができている。主力が復帰すれば、総合力はさらに上がりそうだ。

=2019/05/01 西日本スポーツ=

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