ソフトバンク柳田、交流戦も不在か「ダッシュもできていない」

西日本スポーツ

リハビリ組の集合に姿を見せ、屋内練習場を後にする柳田 拡大

リハビリ組の集合に姿を見せ、屋内練習場を後にする柳田

トレーニングルームに向かう柳田 先月7日のロッテ戦で三盗を決めた直後、ベンチに向かう柳田。右は交代を告げる工藤監督 柳田の負傷箇所 ホークスの主な故障者

 左膝裏肉離れのため離脱中の福岡ソフトバンク柳田悠岐外野手(30)が、6月の交流戦も不在となる可能性が高いことが分かった。柳田は4月7日のロッテ戦で負傷。当初は全治3週間の診断で早ければ5月中の復帰も見込まれていたが、回復が思わしくなく、先週中にはセカンドオピニオンを受け、現在は調整ペースを大幅に落としている。多くの主力を故障で欠きながらチームは首位で「令和」を迎えたものの、当分は主砲を欠いての戦いを強いられる。

【画像】柳田の負傷箇所

 新しい時代の幕開けを前にしても、その表情は晴れやかではなかった。平成最後の30日、柳田は筑後の2軍施設で午前10時のリハビリ組の集合には顔を出したが、その後は屋内練習場に姿を見せなかった。トレーニング施設でプールトレなどに汗を流すと、患部の状態について「無理ですよ、まだまだ。ダッシュもできていない。あとはトレーナーさんに聞いてください」と、言葉少なに昼すぎには帰りの車に乗り込んだ。

 当初の見込みから、復帰は大幅に遅れそうだ。8日の検査では全治約3週間と診断され、10日にリハビリ組に合流。初日からキャッチボールや70球のティー打撃も行った。早ければ5月中の1軍合流も見込まれていたが、その後の回復は思わしくなくペースダウン。先週中にはセカンドオピニオンを受け、今週末までは大幅にリハビリ強度を下げることになった。関係者の話を総合すると、今後、順調な経過をたどっても戦列復帰は早くて交流戦明けで、球宴前を目指すことが現実的だという。

 チームは3カード連続の勝ち越しを決め、首位で平成を終えたが、工藤監督は「思っていたよりね…」と、柳田の復帰が遅れることについてはいやでも表情が険しくなった。5月1日は楽天戦が行われるが、指揮官は午前中に筑後の2軍施設を開幕後では初めて訪れる予定。サファテ、バンデンハーク、グラシアル、和田、中村晃ら多くの主力がリハビリを行っているだけに状態把握を含めてそれぞれと会話する考えだが、最も気に掛かっているのが柳田というのは言うまでもない。

 今季の柳田は開幕2戦目で逆転満塁弾、翌3戦目にも逆転2ランを放った。離脱前までの9試合で打率3割5分5厘、4本塁打、14打点、4盗塁。史上初の「40本塁打&40盗塁」や、4冠王への期待も大きく高まる最高のスタートダッシュを決めていた。離脱が決まった際には森ヘッドコーチが「チームで一番いいやつが抜けるんだから大痛手。何とか2週間くらいで帰ってくれんかな」と、本音を吐露していた。

 平成ラストゲームを飾り、首位での令和突入を決めた4月29日の日本ハム戦後、工藤監督はチームと自らに言い聞かせるように、こう話した。「けが人が出ている中で、みんなで力を合わせてよく戦ってくれている。こうやって今しっかり頑張っていれば、けが人が戻ってきたときに、よりチーム自体も充実してくる」。柳田の回復を待ちながら、チーム一丸の戦いを続けていくしかない。

=2019/05/01付 西日本スポーツ=

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