福岡「B2残留」 やずやなど2社1個人支援

西日本スポーツ

福岡市内で会見する福岡の神田康範社長 拡大

福岡市内で会見する福岡の神田康範社長

 バスケットボール男子のBリーグは30日、東京都内で臨時理事会を開き、経営難で1部(B1)から降格するライジングゼファー福岡に来季は2部(B2)のクラブライセンスを交付すると決めた。健康食品通販の「やずや」(本社・福岡市)ら2社1個人にクラブの株式を売却して、今季不足する見通しだった運転資金1億8000万円を確保できたため。福岡市内で会見した神田康範社長は当面はB2で経営安定を図ると同時に、地場企業を中心に広く支援を募る方針を掲げた。

■福岡・神田社長「地域密着へ」

 バスケ王国にBリーグの灯が残った。平成最後の日に決まった「B2残留」。福岡の神田康範社長は「喉元過ぎて熱さを忘れないように、しっかりとした経営基盤を再度つくっていきたい」と将来を見据えた。

 これまでのオーナー企業などから販売委託されたクラブの株式を売却した金で、不足していた運転資金を確保。Bリーグから評価されたのは地場企業の参入だった。新株主は「やずや」とペットフードを販売する「アカナファミリージャパン」(本社・福岡市)が地場企業で、個人投資家の皆木研二氏も福岡出身の起業家からの紹介だった。

 福岡では過去に地場企業の支援を受けた福岡レッドファルコンズが経営破綻。それが尾を引き、福岡もこれまで地元との連携構築に苦労した「負の歴史」がある。それだけに神田社長は「地域密着を目指す取り組みが評価された」と感謝した。

 新たな株主の要請もあって続投する神田社長は、特定のオーナー企業に依存していたクラブの体質も見直し「地場に根付いた企業を多く巻き込み、横のつながりをしっかり持ちたい」と強調。今後も増資やスポンサー料を募りながら経営の安定化を図る。クラウドファンディングで集まった約1100万円は子どもへの普及活動に充て、地域貢献にも力を入れる。

 来季の経営方針は7日に主要株主で協議して決めるが、当面は経営改善が最優先。今季の広告料や入場料など自力で稼いだ約2億5000万円を来季の予算ベースにする。今季の予算から約3億円減り、戦力の大幅ダウンは覚悟の上だ。「B1に見合う売り上げになったときに昇格を目指す。数年はかかる」と神田社長。「バスケ王国」の中核として認められたとき、再びB1を目指す。 (末継智章)

=2019/05/01付 西日本スポーツ=

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