高橋純の起用法気になった/藤原満氏の目

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク0-9楽天(1日・ヤフオクドーム)

 勝負のポイントは嶋と甲斐の対決だった。武田が危険球退場した直後の攻撃、2回2死一、三塁。甲斐は内角中心に直球で攻められて凡退した。4回2死一、二塁では4球全て外角へのチェンジアップで空振り三振。しかもボール球だ。正直、辛島の状態はそれほど良くなかった。特に4回は四球でピンチを広げた苦しい状況を、嶋の配球で乗り切った。どちらかで点を取れば、5連敗中だった楽天は慌てたはず。こんな展開にはならなかったろう。

 長いシーズンはこういう負けもある。ただ、ファンあってのプロ野球。勝負同様に大切なのが、満員のスタンドをどう沸かせるかだ。そういう意味では、昇格したばかりの高橋純の起用法が気になった。16年のドラフト1位で、しかも2年ぶりの1軍。7回無死満塁の酷な場面ではなく、もっと彼が力を発揮して、ファンが盛り上がるタイミングがあったはずだ。

 例えば、5回の頭に高橋純の名がコールされていたら、どれだけ球場が沸いただろう。もちろん結果は分からない。ある意味演出だが、ファンが喜び、スタンドの雰囲気が変われば、案外流れも変わる。試合によっては、ファンの気持ちをつかむ采配も必要だ。 (西日本スポーツ評論家)

=2019/05/02付 西日本スポーツ=

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