ソフトバンク・グラシアルやっぱり救世主 復帰即逆転弾

西日本スポーツ

6回1死一、二塁、左越えに3ランを放つグラシアル 拡大

6回1死一、二塁、左越えに3ランを放つグラシアル

3ランを放ったグラシアルは高谷(左)を相手にシャドーボクシングのパフォーマンス

 ◆ソフトバンク12x-11楽天(3日・ヤフオクドーム)

 救世主はやはりグラシアルだった。左脇腹痛から約4週間ぶりに戦線復帰した助っ人が、持ち前の打棒をさく裂させた。1点を追った6回1死一、二塁。楽天の3番手、森原が1ボール2ストライクから投じた5球目だった。内角の151キロを巧みに捉えた打球は、鋭いライナーで左翼テラス席へ飛び込んだ。一時逆転の2号3ランで、一気に球場を歓喜させた。

 「大振りをせずに、ミートすることを意識していたよ。チームにも貢献できてうれしく思う」とうなずく納得の一振り。初回の第1打席では中前打を放つなど、2安打マルチもマーク。昇格して即「6番左翼」でのスタメン起用に、十分すぎるほどの活躍で応えた。

 とことん頼れる助っ人だ。4月6日に出場選手登録を抹消された後、同27日に実戦復帰。ただここまで実戦は3試合でフル出場は一度もなく、今週中は2軍調整させる方針だった。それでも1日からの2戦で計1得点の貧打に苦しむ打線強化のため、前日2日の楽天戦後に緊急前倒し昇格が決まった経緯がある。万全の調整ではないが結果を残し、「自分には今までのキャリアがある。それが助けてくれたね」と振り返った。

 思えば昨年も同じようにチームを救っていた。8月には緊急昇格して、バタバタと会場の京セラドーム大阪入り。そんな中でも3安打で勝利に貢献して、最終的には日本一の立役者の一人となった。今回も「チームの状況は分かっていたから。とにかく早く1軍に戻れるよう、リハビリもトレーニングもやってきた」と胸を張った。

 工藤監督も「苦しいところで価値のある本塁打。チームにとって非常に大きいし、次につながっていく」と大絶賛だ。ただ当のグラシアルはいつも通り。試合後に姿を現したのは1時間半近く後のこと。「打てなかった打席の振り返りや、次の試合のことを確認していたんだよ」とさらり。苦しい台所事情のチームに、頼もしすぎる男が帰ってきた。 (山田孝人)

=2019/05/04付 西日本スポーツ=

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