陸上ホープ“きらら”日本勢相手3連勝 名前の由来はあの映画
◆静岡国際陸上(3日・静岡スタジアム)
世界選手権(9~10月・ドーハ)代表選考会を兼ねた大会で、タイムレースで競った男子200メートルは白石黄良々(セレスポ)が自己ベストの20秒68で日本選手トップの2位だった。100メートルで4月の出雲陸上、織田記念を制し、日本選手相手にはこれで3連勝。世界リレー大会(5月・横浜)代表にも選出された伸び盛りの新星が、東京五輪代表争いに名乗りをあげた。
走るたびに輝きが増す。100メートルで優勝した織田記念から中4日。白石が200メートルで自己ベストを0秒20縮め、リオデジャネイロ五輪代表の藤光謙司(ゼンリン)ら実力者を抑えて日本選手トップの2位に入った。前半から飛ばし、後半の失速も最小限にとどめた狙い通りのレース。「疲れはあったけど、自己ベストを出すことができてよかった」と声を弾ませた。
大東文化大時代まで目立った実績はない。地道なフォーム固めとウエートトレーニングの成果が、社会人となった今春から表れ始めた。出雲、織田記念はいずれも100メートルで2017年世界選手権代表の多田修平(住友電工)に先着。自己ベストを昨季までの10秒32から10秒19まで縮め、まさに今が伸び盛りだ。
名前の「黄良々(きらら)」は、映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」のファンだった親から「黄色は幸せを与える色。周りに幸せを与えられる、良い人間になってほしい」という願いを込めてつけられた。「課題を一つ一つ消化していけば、来年には9秒台を出せて東京五輪につながる」。来年の夏、日本中に幸せな時間をもたらすのは、この男かもしれない。(伊藤瀬里加)
◆白石黄良々(しらいし・きらら)1996年5月31日生まれ。鹿児島県出水市出身。小学生の頃はサッカー少年で、足の速さを見込まれて同市の米ノ津中で陸上を始める。出水商高(鹿児島)では3年時に全国高校総体男子100メートルで準決勝敗退。大東文化大4年時の国体成年男子100メートルで6位。尊敬する選手は長距離の大迫傑。180センチ、73キロ。
=2019/05/04 西日本スポーツ=




























