ソフトバンク千賀が「エース」工藤監督認めた 7回3安打0封で3連勝

西日本スポーツ

4回無死、オリックス・メネセスを右飛に打ち取った千賀 拡大

4回無死、オリックス・メネセスを右飛に打ち取った千賀

7回無失点で3勝目を挙げた千賀 オリックスに勝利し、千賀(41)を迎える工藤監督 千賀の今季登板成績

 ◆ソフトバンク4-0オリックス(4日・ヤフオクドーム)

 開幕3連勝を飾った千賀滉大投手(26)がエースの称号を“襲名”だ。連続試合2桁奪三振の球団記録は逃したものの7回零封で9奪三振。本調子ではない中での快投を、工藤監督はこれまであえて使ってこなかった「エース」の言葉でたたえた。首位を走るチームは今季2度目の3連勝。楽天、日本ハム、西武が2位で並ぶ混戦模様の中、リーグで独占している貯金は今季最多の7に増えた。

■初回160キロ×2

 あと一歩だった。7回2死。山足を追い込んだ千賀は“お化けフォーク”で9個目の三振を奪った。球団記録で2009年に杉内俊哉がマークした5試合連続2桁奪三振へあと1。期待は膨らんだものの、8回のマウンドに千賀の姿はなかった。「数字が大きくなるほど気にはしていた。もう1回いきたかったが球数もいっていた。則本さんが笑ってるわ」。8試合連続のプロ野球記録を持つ楽天の則本昂を意識しながら苦笑いを浮かべた。

 納得のいく内容ではなかった。「追い込んでからの制球に少し苦労して球数が多くなった」と原因を分析する。それでも初回に160キロを2球計測し、終わってみれば7回3安打無失点。開幕3戦勝ちなしの後、自身3連勝で飾った令和初白星はヤフオクドームでの今季初勝利ともなった。「いい時(試合)なんて数が知れている。悪くても試合をつくってゼロに抑えることができたのはよかった」と胸をなで下ろした。

 著しい成長を見せる右腕の頼もしい姿に、工藤監督の表情も緩む。「要所で抑えるところはすごく成長している。悪い時にどう抑えるかが大事。調子のいい日ばかりではないが、そういう中で何とかするのがエース。7回まで何とかそうやって抑えてくれた。ナイスピッチングだ」。千賀に対して自然と口にした「エース」の称号。昨季までとは明らかに違う言い回しに信頼の高さがうかがえる。

 チーム最多タイの13勝を挙げた昨季の平均投球イニングは7回未満。今季は大きく上回っている。倉野投手コーチは「余力は残していた。投げるスタミナが格段に進歩した」と絶賛。3連勝中の22イニングはわずか1失点だ。内容でも「エース」の働きでチームをけん引し続ける右腕は「最低限これは、というのは自分の中でもある」と短い言葉に自覚をにじませた。

 球団記録に並ぶことはできなかったものの依然として奪三振率は12・89と驚異的な数値。リーグ断トツの奪三振数は63とした。「また(記録を)始められるように頑張りたい。モチベーションにもなるから」。チームの貯金は今季最多の7となり、リーグの貯金を独占。「エース」と呼ばれるようになった男が首位をひた走る。 (山田孝人)

   ◇    ◇

エース候補千賀についての工藤監督発言変遷

 ▽15年秋季キャンプ(就任1年目を終え次シーズンの千賀の起用法について)

 「千賀は先発。実績を残している投手がたくさんいるからその上をいかないと。6番手にいるようでは駄目」

 ▽18年2月(開幕投手に初指名)

 「開幕戦を投げるのはエースと呼ばれるけど、3年以上2桁(勝利)を続けてこいつで負けたら仕方ないとみんなが思えるのがエース。今の千賀、東浜はそうではない。実績を考えても今うちのエースと言えるのは和田」

 ▽19年1月(千賀、東浜が開幕投手に立候補)

 「開幕を投げるというのは1年間(ローテを)守ること。パッと頭に浮かぶのはこの2人。彼らがそうなってくれれば助かるし、期待している」

=2019/05/05付 西日本スポーツ=

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