首位ソフトバンク2戦連続の悪夢 継投策が裏目 甲斐野プロ初黒星

西日本スポーツ

9回無死一、二塁、楽天・銀次にサヨナラ打を許した甲斐野(左)。松田宣に声を掛けられグラウンドを後にする 拡大

9回無死一、二塁、楽天・銀次にサヨナラ打を許した甲斐野(左)。松田宣に声を掛けられグラウンドを後にする

8回無死、代打・渡辺直(右奥)に同点ソロを許したモイネロ 2試合連続のサヨナラ負けを喫し、グラウンドを後にする工藤監督 甲斐野の今季登板成績

 ◆楽天4-3ソフトバンク(9日・楽天生命パーク宮城)

 敵地仙台で首位ホークスがまさかの急ブレーキ!! 工藤公康監督(56)の継投策が裏目に出た。8回に好投の先発大竹に代えて投入した2番手モイネロが代打渡辺直に同点ソロを被弾。9回は3番手の甲斐野が無死から3連打を許して悪夢の幕切れだ。2試合連続サヨナラ負けは2017年9月17、18日の西武戦以来。開幕から踏ん張ってきたブルペンの不安が改めて浮き彫りとなった。

■工藤監督の継投裏目

 非情な打球が無人の二遊間を抜けた。同点の9回無死一、二塁。甲斐野の149キロは銀次にバスターで対応された。送りバントを警戒した動きを見せていた内野陣は、裏をかかれた形ともなり、2年ぶりの2試合連続サヨナラ負け。敵地仙台に大歓声が起きた。

 今季3度目、そして令和初の連敗は、結果的に継投が裏目に出た。先発の大竹は7回まで2失点。球数も94球だったが、工藤監督は8回からの継投を選択。「(楽天打線の)当たりもよくなっていたので、7回で代える決心をした」。ここから悪夢の展開となった。

 1点リードの8回。マウンドに送った2番手はモイネロだった。これまで主に8回を任せてきたルーキー甲斐野ではなかった理由を、工藤監督は「打線の並びや先をにらんで」と説明したが、先頭の石原の代打渡辺直にフルカウントからの直球を同点ソロとされた。

 3-3の同点とされ、9回は甲斐野を送り込んだが、先頭の島内からの3連打で力尽きた。デビューから13試合連続無失点と好投を続けてきた右腕は、7点差をひっくり返された前日8日もブラッシュに2ランを浴びており、これで3試合連続失点となった。

 プロ初黒星を喫した甲斐野は「抑えることだけ意識して、マウンドに上がった。状態も調子も悪くはないです。しっかり切り替えてやります」と気丈に前を向いた。8日は抑えの森も9回に3失点しての逆転サヨナラ負け。首位に立つチームを支えてきた救援陣が失点を重ねた形となった。

 5連勝で乗り込んだ敵地仙台で6カードぶりの負け越し。好調だったゴールデンウイークの勢いにも急ブレーキがかかったが、工藤監督は「リリーフ陣も一生懸命やった上での結果。今まで頑張ってきて疲労もある。失点することも当然ある」とかばった。

 ルーキーながら、大きな役割を果たしている甲斐野にも「ずっとゼロで頑張ってくれた。これからも責任のあるところでやってもらう」と変わらぬ信頼を口にした。直接対決で2連敗を喫したが、2位楽天には2・5ゲーム差をつけての首位。10日からロッテとのホーム3連戦。地元福岡で立て直す。 (山田孝人)

 ◆倉野投手コーチ(継投について)「モイネロの状態と比較して、(甲斐野は)休ませようと思っていた。結果として出さざるを得ない状況になった。(8回は)いろんな選択肢を持ってやるけど、甲斐野が投げないというわけではない。信頼は変わらない」

 ◆モイネロ(2番手で8回に登板、代打渡辺直に同点ソロを浴び今季15試合目で初の自責点)「コンディションは悪くなかったけど、ホームランは反省しないといけない」

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17年9月以来の屈辱

 2試合連続サヨナラ負け ホークスの2試合連続サヨナラ負けは、2017年9月17、18日の西武戦(メットライフドーム)以来。リーグ優勝決定の翌日だった17日は延長10回にモイネロが1死満塁から栗山に押し出し四球を与えて2-3で敗れた。18日は1点を勝ち越した直後の延長10回にモイネロが同点とされ、さらに左肘付近の異変を訴えて緊急降板。急きょ登板した寺原(現ヤクルト)が金子侑に二塁打を浴びて、13-14で敗れた。2試合とも敗戦投手はモイネロだった。

=2019/05/10付 西日本スポーツ=

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