J1鳥栖3発 金新監督初勝利 7戦ぶり白星 トンネル抜けた!!

西日本スポーツ

7試合ぶり白星でサポーターの声援に応える鳥栖・豊田 拡大

7試合ぶり白星でサポーターの声援に応える鳥栖・豊田

後半27分、PKを決める豊田 後半45分、シュートを決める原川(右) 勝利を喜ぶ金明輝監督(左) 前半、先制ゴールを決めるクエンカ(左) 鳥栖の今季成績

 ◆明治安田生命J1第11節 鳥栖3-1G大阪(11日・駅前不動産スタジアム)

 サガン、やっとゴール! やっと勝った! 最下位のサガン鳥栖が3-1でG大阪を破り、7試合ぶりの今季2勝目を手にした。前半にクエンカ(28)の先制弾でチーム7試合ぶりの得点を挙げると、後半には豊田陽平(34)の2017年8月以来のゴールなど、今季初の複数得点で、連敗を5で止めた。カレーラス前監督の退任、金明輝監督(38)の指揮官復帰後初めてのリーグ戦で貴重な勝ち点3。さあ、反撃開始だ!

■7戦ぶりゴール

 鳥栖が生まれ変わった。6試合連続無得点がうそのように、実に3度もネットを揺らした。待ち望んだ今季2勝目に、監督復帰後リーグ戦で初采配を執った金監督は「準備したことが功を奏して、たくさんの決定機をつくれた」と手応えをにじませた。

 8日のJリーグ・YBCルヴァンカップ柏戦に続いて中2日で先発した34歳の執念が、勝利を呼び寄せた。1点リードの後半27分、相手のハンドでPKを獲得。豊田はPKを誘ったクエンカにキッカーを志願した。クエンカは「彼(豊田)が得点を取り、自信と信頼を取り戻すことでチームが前進する何かの力になればと思った」と承諾。豊田は冷静に右足でゴール左端に突き刺した。「PKと言えば豊田。今回、自分の出番が来たなと」。J1リーグ戦でのゴールは2017年8月26日のG大阪戦以来、実に623日ぶり。口調は明るく、笑みを浮かべた。

 元日本代表でかつてのサガンの絶対的エース。昨年、韓国Kリーグの蔚山に期限付き移籍し、同年夏に鳥栖へ戻ったが、8試合無得点に終わった。今季リーグ戦先発は今回が2戦目。前線での献身的な守備にも定評がある豊田は「キャリアも終盤に差し掛かっている。(試合は)最後だと思ってやっているし、それがいい方向に出ていると思う」と自己分析した。「出場機会が減って難しい状況だが、こうしてサッカー選手としてあり続けられることと、自分のことを信頼してくれる方々に恩返ししたい思いで走っている」という。

 金監督は「まだ最下位。今日のような試合を一つ一つ積み重ねていきたい」と手綱を引き締め直した。指揮官が信条とする「守備も攻撃もリアクションではなく、アクションを起こすこと」が浸透した先に、サガンの猛反撃が見えてくる。 (広田亜貴子)

■クエンカ先制! 頭で決めた今季2発目

 チームに7試合ぶりのゴールをもたらしたのは、またクエンカだった。前半16分、原川の左CKにノーマークだったクエンカが頭を合わせて先制。今季初ゴールだった3月17日の第4節磐田戦以来、556分ぶりの得点に試合後、「本当に夢のようです」と笑顔だった。計12本のシュートを記録したチームの攻撃についても「ボールの循環が良くなった。一方から逆方向に回すのがスムーズになり、スペースが生まれてボールを持てるようになった」と手応えを口にした。

=2019/05/12付 西日本スポーツ=