ソフトBリベンジャーズ 仙台の悪夢払拭 森0封 甲斐野0封

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク4-2ロッテ(11日・ヤフオクドーム)

 今季初めて本拠地をピンクに染めた「タカガールデー」。女性ファンの声援に背中を押され、負の連鎖を断ち切った。3試合連続で失点していた甲斐野央投手(22)が7回を三者凡退に抑えれば、前回の登板でサヨナラ敗戦投手となった森唯斗投手(27)も9回を無難に締めくくり、10セーブ目を挙げた。連敗は「3」でストップ。ロッテ戦の連敗も「4」で止めた。盤石な救援陣で逃げ切る本来のスタイルを取り戻し、足踏みしていた首位ホークスが再び態勢を整えた。

■タカガールに雄姿

 ピンク色のユニホームに身を包む女性ファンの祈るような視線を一身に背負い、守護神の森が力強く腕を振った。2点リードの最終回。1死から安打で走者を背負い、一発が出れば同点という状況でリーグ本塁打王のレアードを打席に迎えたが、強気な姿勢を崩さなかった。2球で追い込むと、4球目を打たせて投ゴロ。2死からは中村奨を空振り三振に仕留め、マウンドで激しい雄たけびを上げた。

 「ずっと打たれていたので、0に抑えることだけを考えて投げた」

 連敗を3でストップさせた今季10セーブ目は、自らへのリベンジ投でもあった。前回登板の8日楽天戦は、2点リードの最終回にまさかの3失点。サヨナラ負けで自身も黒星を喫した。チームは翌9日にもサヨナラ負けするなど、10日までに「3」に伸びた連敗の責任を背負っていた。

 それだけに失点後の登板でしっかりと守護神の役目を果たしたことは、チームに安心感を与えたが、森の喜びは自身のことだけでなかった。「しっかり、中継ぎで0に抑えられたことがよかった」。サファテ不在の中、守護神としてブルペンの精神的支柱にもなっている。そんな右腕が自分のこと以上にうれしかったのが、食事にも誘うなどかわいがっているルーキー甲斐野のリベンジ投だ。

 開幕から13試合連続無失点を続けるなど8回を任されていた甲斐野は、プロ初失点した3日楽天戦、2失点の8日同戦、サヨナラ負けで敗戦投手となった9日同戦と、3試合連続で失点していた。この日は1点リードの7回に登板。レアードを154キロの直球で見逃し三振に仕留めると、続く中村奨を空振り三振、清田を三ゴロに打ち取り、リードを守ったままつないだ。

 不本意な投球を払拭(ふっしょく)し「冷静に投げることができた」と、振り返ったルーキーは周囲の支えに感謝する。「森さんからは『3試合(連続失点)はねえだろ』といじってもらって楽になれた」。10日の試合前練習中には、工藤監督が外野まで足を運び、互いに座り込んで話をした。指揮官からは切り替えの重要性や、自分では気づいていない疲労に対処するため体の柔軟性を保つことなどの助言を受けた。「そういう思いに応えたかった」。無失点を続けていた時の姿を取り戻し、連敗ストップに貢献した。

 少ないリードでも、強力な救援陣で守り切る本来のスタイルで勝利をもぎとり、工藤監督の表情も久々に明るくなった。「非常によかった。今日は絶対に抑えるんだという思いがリリーフ陣に特に出ていた」。長いシーズンを考えれば雨降って地が固まった形だ。 (倉成孝史)

 モイネロ(8回から3番手で登板し、先頭に四球を与えながら1回無失点に抑え、5ホールド目)「後ろに森さんがいるので0に抑えることだけを考えた」

=2019/05/12付 西日本スポーツ=

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