タカガール泣いた ソフトバンク「カモメアレルギー」3カード連続負け越し

西日本スポーツ

6回1死一塁、中村奨に四球を与えた泉 拡大

6回1死一塁、中村奨に四球を与えた泉

6回2死満塁、ロッテ・松田(左)に押し出しの四球を与えた加治屋 7回途中で降板する嘉弥真(右) 7回1死二、三塁、ロッテ・中村奨に中前適時打を浴びた甲斐野。左はロッテ・井上 7回、ロッテに勝ち越しを許しうつむく工藤監督 ホークスの今季ロッテ戦

 ◆ソフトバンク4-5ロッテ(12日・ヤフオクドーム)

 カモメが怖い…。女性向けイベント「タカガールデー」の福岡2日目は、女性ファンのため息に包まれた。最大4点リードを守れなかった。工藤公康監督(56)は先発のミランダを5回87球で降板させたが、これが裏目。6回以降、救援陣が大崩れし、逆転された。ロッテには3カード連続の負け越しで2勝7敗。リーグV奪回、3年連続日本一には苦手をつくるのが禁物だけに、何とかしたい。

■「思い切り勝負を」

 最後まで逆転を信じた「タカガール」のピンク色の声援が、寂しいため息に変わった。1点を追う最終回。2死走者なしながら、3回に3ランを放っていた今宮に打席が回ったが、頼みの首位打者は三ゴロに倒れた。最大4点のリードを守れず逆転負け。ロッテに開幕から3カード連続の負け越しだ。

 「(投手を)送り出しているのは私なので」と工藤監督も認めたように、敗因は継投失敗だ。前日の11日に連敗をストップした勢いそのままにデスパイネ、今宮と中軸の2アーチで3回までに4点をリード。だが4、5回に1失点ずつを喫したミランダを、早々と87球で降板させたところから歯車が狂った。

 2点リードの6回に2番手として送り出されたルーキーの泉が先頭の井上を四球で歩かせると、1死となって中村奨にストレートの四球を与えた。打者3人に対して14球中11球がボール球と制球が定まらなかった泉を諦め、ここで指揮官は加治屋にスイッチ。だが1死一、二塁で登板した加治屋も清田を歩かせると、2死満塁からルーキーの松田に押し出し四球を与え、1点差に迫られた。

 「僕が決断して出しているので。ピッチャーは思い切り勝負してほしいなとは思います」。自らの継投ミスと強調しながらも、弱気な投球を繰り広げた投手陣への苦言も呈したように、無安打で与えたこの1点が結果的に大きく響いた。1点リードの7回には、左キラーとして登板した嘉弥真が鈴木、角中に連打を許し、失策も絡んで無死二、三塁に。ここで11日に4試合ぶりの無失点投球で勝利に貢献した甲斐野を送り出したが、井上の中前打で同点とされると、1死後には中村奨にも勝ち越し打を浴び、これが決勝点となった。

 シーズンは長いだけに継投の失敗は当然あるが、もっと気になるのは「カモメアレルギー」だ。ロッテとは開幕3カード目の3連戦で1勝2敗と負け越すと、敵地で3連敗。1勝5敗で迎えた今カード前に「苦手意識はない」と強調した指揮官は「5月末にも(3連戦が)あるので、五分に戻したい」と意気込んでいたが、3カード連続の負け越しで対戦成績は2勝7敗となった。「切り替えていきましょう。まだまだこれから!」。今月中の対ロッテの「借金返済」は不可能にはなったが、次回こそ必ずやり返す。 (倉成孝史)

 泉(6日のオリックス戦以来の登板。6回から2番手で登場も1/3回で2四球)「間隔が空いたこともあり、初登板より緊張した。厳しい所に投げようと思いすぎた。体は元気です」

 加治屋(6回1死一、二塁で登板し、押し出しを含む2四球)「止めなければいけないところ。四球を二つ与えて、得点を与えている。自分の弱さが出てしまった」

 甲斐野(1点リードの7回無死二、三塁で登板も2安打を浴び、流れを止められず)「相手に対応された。ああいう場面で使ってもらっているので応えたい。流れを食い止められる力を付けたい」

=2019/05/13付 西日本スポーツ=