プロ初先発の椎野が痛打された原因/藤原満氏の目

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西日本スポーツ評論家の藤原満氏

3回無死、2者連続本塁打を浴び、降板する椎野

 ◆ソフトバンク7-11西武(14日・北九州)

 プロ初先発だった椎野は西武打線につかまったものの、今後が楽しみな投手だ。長身から投げ下ろす真っすぐに角度があり、腕が出てくるのも遅い感じがする。打者は自然とあごが上がってしまい、打ちにくいのではないか。フォークに落差があるのも魅力的だ。

 初回は足の速い源田を一塁に出したが、けん制を入れながら秋山、栗山という好打者をすぐに追い込み、三振を奪ったのは見事だった。初先発ながら落ち着きもあった。西武の打者も真っすぐをかなり意識していたのか、初回は変化球に全く合っていなかった。

 だが、徐々に真っすぐの割合が少ないことに相手も気がついたのだろう。2回の外崎の逆転3ラン、3回の秋山、山川の連続本塁打はいずれもファーストストライクの変化球だった。特に秋山と山川の一発は、変化球にぴたりとタイミングが合っていた。制球が良かった変化球にあまりに頼りすぎたのが痛打された原因。真っすぐの使い方をもっと勉強すべきだろう。

 ただ、敗れたとはいえ、けが人がこれだけ多くても貯金がある。投手の頑張りに加え、この日も7得点した打線があまり浮き沈みしないことが大きい。 (西日本スポーツ評論家)

=2019/05/15付 西日本スポーツ=