ソフトB千賀、熊本で4冠だ プロ初星の地「縁起いい」

西日本スポーツ

投手練習を前に、明るい表情で話す千賀 拡大

投手練習を前に、明るい表情で話す千賀

ウイニングボールを手にポーズをとる千賀(左)と吉村=藤崎台県営野球場2013年5月12日 千賀の今季登板成績 「勝利数」「防御率」「奪三振数」「勝率」

 思い出の熊本で「投手4冠」に君臨だ!! 18日にリブワーク藤崎台球場(熊本市)で行われる日本ハム戦に先発する千賀滉大投手(26)にとって、同球場はプロ3年目で初勝利を挙げた場所。防御率、奪三振数、勝率で現在リーグ1位の右腕は思い入れのあるマウンドでトップと1差の勝利数も5へと伸ばし、リーグナンバーワン投手への階段をまた一歩上る。

■3部門で現在1位

 開幕投手を2年連続で任され、プロ通算46勝を重ねた今でも、育成枠からはい上がった千賀にとっては、20歳で初勝利を挙げた出発地を忘れるはずはない。「僕にとっては縁起のいい球場ですね」

 熊本で2013年5月12日に開催された西武戦。中継ぎで登板し、7回からの2イニングを無失点に抑え、記念すべき1勝を手に入れた。プロ3年目のこのシーズンは中継ぎで自己最多の51試合に登板し、1勝4敗17ホールド1セーブ、防御率2・40と大ブレーク。代名詞となった「お化けフォーク」で打者をきりきり舞いさせた。

 あれから6年。千賀はパ・リーグを代表する投手へと成長を遂げた。今季の防御率1・26、奪三振数71、勝率10割はいずれもリーグトップ。勝利数4も1位の5勝をマークする高橋礼、有原と1勝差に迫る。開幕からの3試合は打線の援護に恵まれず白星は付かなかったものの、4月19日の西武戦で今季初勝利を挙げるとその後の登板は危なげなく白星を重ね、エースの風格を漂わせつつある。

 当然、そんな右腕に対する工藤監督の信頼も厚い。「安定しているし、成長しているところが見える。彼に任せていいんじゃないでしょうか。計算できるというか、計算しています」。それでも千賀は現状に納得はしていない。「そんなに状態がいいという手応えもない。しっかりと試合をつくることだけ考える」と浮つくそぶりもない。18日の日本ハム戦で白星を挙げれば、シーズン序盤ながら「投手4冠」に立つ可能性も出てくるが、本人は「まだ5月。そういう意識はない」と目の前の試合に集中することを強調した。

 2016年4月の熊本地震発生以降、千賀は現地でのトークショーや復興支援の募金活動に積極的に参加してきた。昨年4月に予定されていた熊本でのロッテ戦は雨天中止となったため、18日は2年ぶりにホークスが熊本で主催する公式戦となる。またもや雨が心配されるものの「僕たちが野球をしている姿を見せたいし、もちろん勝って喜んでもらいたい」。思い出の地での快投を誓った。 (長浜幸治)

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2013年5月、中継ぎで初勝利

 熊本・藤崎台で行われた2013年5月12日の西武戦で、先発した武田の2番手として2-2の7回から登板。最速154キロの速球を軸に2回を1安打無失点に抑えた。7回に吉村の3ランで勝ち越し、プロ3年目での初星が転がり込んだ。ホークスで育成から支配下登録され、勝利投手となったのは山田(現ヤクルト)に続く2人目だった。

=2019/05/18付 西日本スポーツ=