ソフトバンク武田驚きS ぬかるむ足場で「今までない」発見

西日本スポーツ

5回から2番手で登板し、今季初セーブを挙げた武田 拡大

5回から2番手で登板し、今季初セーブを挙げた武田

5回無死一塁、見逃し三振に倒れる日本ハム・王柏融 5回1死一塁、見逃し三振に倒れる日本ハム・渡辺 5回2死一塁、空振り三振に倒れる日本ハム・平沼 武田の今季登板成績

 ◆ソフトバンク4-2日本ハム(19日・鹿児島)

 試合中に追加された砂がまだら模様になり、浮いた雨水が照明に反射するグラウンドで、武田が輝いた。雨の影響もあって先発のミランダが制球を乱していた中、2点リードの5回、2番手で登板。先頭の中田に左前打を許したが、見せ場はそこからだった。王柏融を138キロ、渡辺を141キロの直球でいずれも見逃し三振に仕留めると、平沼に対して、フルカウントから真ん中付近の136キロ直球で空振りさせた。3者連続奪三振。圧巻の投球が勝利をたぐり寄せた。

 その裏の攻撃後に降雨コールド勝ち。通常なら先発は5イニングを投げなければ勝ち投手になれないが、コールドでは勝利チームの守備が6イニングに満たなければ、4イニングでも先発が勝ち投手の権利を得る。そのため、ミランダが勝ち投手となり、5回を“締めた”武田に今季初セーブが転がり込んだ。

 武田は「セーブが付いたんですか?」と、その事実に驚きながら「2度目ですね」と笑みを浮かべる。昨季途中に初めて中継ぎに配置転換され、9月1日の楽天戦(楽天生命パーク)でプロ初セーブを挙げた記憶を瞬時に思い出した。

 まさに“雨の巧妙”だった。マウンドがぬかるんでいたため、普段よりもゆっくりと左足を着地させた。腕を高い位置から振り下ろす右腕は、いつも「足の裏を真上からドンと落とす感覚」を大事にするが、期せずして全身を使って投げられるフォームに近づいたという。「なんで空振りするんだろう?と思うボールもあった。今までにない感覚だった」

 今後も当面は中継ぎを務めるが、首脳陣からはいち早く先発ローテーションを回れる状態へ復調するように期待されている。「また、これからにつなげていきたい」。雨中のマウンドが、ターニングポイントになるかもしれない。 (鎌田真一郎)

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