ソフトバンク東浜、沖縄プロ初凱旋「首脳陣の気持ちに応えたい」

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雨が降るなか、キャッチボールする東浜 東浜の今季登板成績

■西武と2連戦

 21日の西武戦(沖縄セルラースタジアム那覇)で15日ぶりに先発する福岡ソフトバンクの東浜巨投手(28)が20日、プロ入り後初めて立つ故郷のマウンドを復調のきっかけとする意気込みを示した。今季は2勝1敗、防御率6・16と精彩を欠く右腕に、首脳陣は故郷のマウンドを復帰戦の舞台に演出。沖縄尚学高時代にセンバツ大会を制し、沖縄を熱狂させた原点の地で快投を見せ、チームが2戦2敗中の沖縄での“一番星”に輝く。

■15日ぶりに先発

 雨が降りしきる沖縄セルラースタジアム那覇の芝生の上で東浜は、フォームを確認しながら入念にキャッチボールで最後の調整を行った。2012年の亜大3年時に東日本大震災復興試合として、当時中大1年の島袋と“甲子園優勝投手対決”を演じたが、「この場所でまた投げさせていただける。その首脳陣の気持ちにも応えたい」。待ちに待ったプロ初の故郷でのマウンドに並々ならぬ覚悟を示した。

 今季は先発6試合に登板し、2勝1敗で防御率は6・16。その中でも粘りの投球を信条とする右腕らしく、貯金をつくっているのはさすがながら、クオリティースタート(先発6回以上で自責点3以下)は一度もなく、「仕事ができていない。ずっとふがいない投球が続いている僕にとっても大事(な試合)だと思う」と表情を引き締めた。

 これ以上ない舞台を“復帰戦”に演出した工藤監督は「やっぱり(故郷に)錦を飾るという意味で。ここを彼の今年のターニングポイントというか、これを機に彼本来のピッチングを取り戻してほしい」と狙いを明かした。17年に最多勝に輝いた背番号16への期待は揺らいでいない。

 相対する西武には、同じ沖縄出身の大砲・山川が君臨する。両雄の対決に注目が集まることも、東浜自身理解している。「意識するなという方が無理。ファンの方も同じ県民がプロの世界で対戦しているところを楽しめると思う」。通算対戦成績では山川に打率3割3分3厘(18打数6安打)、2本塁打、3打点と打ち込まれているものの、この強力打線の核を封じれば、おのずと勝利に近づく。

 ホークスとして沖縄で初めての公式戦だった昨季の日本ハムとの2連戦は連敗。右肩痛で戦列を離れていた東浜に登板機会は訪れなかった。今回、スタンドには多くの親戚や知人が駆けつける。それでなくとも、紫紺の優勝旗を沖縄に持ち帰った右腕の“応援団”から特別な歓声が送られることは想像に難くない。「しっかり原点に返って一球一球、全力で投げ、結果として『ここから良くなった』と思える試合にしたい」。ファンも、そして自身も待ち望んだ故郷でのマウンドで、チームの沖縄一番星となり、東浜が輝きを取り戻す。 (鎌田真一郎)

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