ソフトバンク東浜、初の故郷で5回途中4失点 倉野コーチ起用法検討

西日本スポーツ

5回2死満塁、西武・森に押し出しの四球を与え、がっくりと肩を落とす東浜 拡大

5回2死満塁、西武・森に押し出しの四球を与え、がっくりと肩を落とす東浜

5回2死満塁、降板する東浜(16)。客席からたくさんの拍手が送られた 3回2死二、三塁、西武・山川から空振り三振を奪う東浜 東浜の今季登板成績 ホークスの沖縄公式戦成績

 ◆西武7-6ソフトバンク(21日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 福岡ソフトバンクの東浜巨投手(28)が5回途中4失点でKOされ、故郷に錦を飾れなかった。沖縄尚学高時代の2008年に選抜大会を制した右腕はプロでは初めて故郷沖縄のマウンドに上がったが、5回2死満塁で森に押し出し四球を与えるなど今季ワーストの6四球。再調整後の復帰戦でも本来の制球力は影を潜めた。7回には松田遼が沖縄出身の西武の山川に20号3ランを献上し、連勝は3でストップ。沖縄での公式戦は昨季から3連敗となった。

■復帰飾れず2敗目

 ほろ苦い凱旋(がいせん)登板になった。東浜にとってはプロ7年目にして初めての沖縄でのマウンド。鳴り響く指笛の中、西武打線を封じられなかった。5回1死一、三塁から外崎に中前適時打を許し、なおも2死満塁。森にフルカウントから投げたスライダーがボールになり押し出し四球を与えてしまった。

 4回2/3で自己ワーストタイの6四球、4失点。2敗目を喫した右腕の表情は厳しかった。「(沖縄で)投げられたのはよかったけど、期待に応えられなかった。球速が出ていないし、これが今の実力。結果を真正面から受け止めたい」

 郷土のスターとしての意地は示した。2008年の沖縄尚学高3年春にセンバツ大会を制した右腕は、1学年下の沖縄出身の大砲・山川に牙をむいた。3回2死二、三塁のピンチで、2ボール2ストライクから勝負球に選んだのは直球。外角高めに渾身(こんしん)の1球を投げ込み、空振り三振を奪うと、珍しく雄たけびを上げた。「そういうボールを常に投げられないといけない。先発はそこだけではない」

■倉野C起用法検討

 7日に出場選手登録を抹消されてから、中14日の調整期間を与えられながら、先発としての役割を果たせず、責任を重く感じ取っていた。首脳陣は復調のきっかけをつくるため、あえて故郷での試合を復帰登板の舞台に設定した“親心”もむなしく、防御率は6・37まで悪化。倉野投手コーチは「今の彼ができる最大限のことはやった。(復調へ)何が1番かを考えたい」。再調整も含め、今後の起用法については検討することを示唆した。

 沖縄ではチーム初の公式戦だった日本ハム2連戦に続く敗戦となった。チームの連勝も「3」でストップ。3ランを放ち、大歓声の中で山川がヒーローインタビューを受ける中、背番号16は静かにバスへ乗り込んだ。 (鎌田真一郎)