福大春3連覇 4点差逆転九国大撃破 九州六大学野球

西日本スポーツ

 ◆九州六大学野球春季リーグ第7週第1日 九国大4―8福岡大(25日・今津運動公園野球場)

 九州六大学野球の春季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は25日、福岡市の今津運動公園野球場で優勝決定戦を行い、福岡大が九国大に8‐4で逆転勝ちし、2季ぶり57度目の優勝を飾った。春季リーグを3年連続で制した福岡大は、30度目の全日本大学選手権(6月10日開幕、神宮など)出場も決めた。4点を先制されたが5回に追い付き、8回に相手暴投と三村涼太(4年・飯塚)の二塁打で2点を勝ち越した。投げてはリーグ戦3勝の村上幸人(1年・九産大九州)が4失点完投。村上は最優秀選手(MVP)に選ばれた。福岡大は全日本大学選手権初戦で星槎道都大(札幌学生)と対戦する。

 福岡大の1年生右腕村上が最後の打者を三ゴロに打ち取って、マウンドで両腕を突き上げた。胴上げ投手となり、先輩たちの手で宙に舞い「気持ちいいっすね」と笑みを浮かべた。

 粘り強い投球で逆転劇を呼んだ。3回に失策をきっかけに3ランなどで4失点。だが「味方が点を取ってくれるからそれを信じた」と、スライダー、チェンジアップも駆使した制球の良さを発揮して追加点を許さない。4回と最終回以外は全て走者を背負っても「走者を出してからが勝負」と要所を抑え、終わってみれば完投勝利だ。

 優勝決定戦の先発を託され「去年のことを思い出した」。昨夏の全国高校選手権の南福岡大会決勝。九産大九州高のエースとして沖学園高と対戦した村上は、1失点で完投したが援護がなく、甲子園に届かなかった。今回も「最後まで投げきるつもりだった」と有言実行。今度は全国切符をつかんだ。

 今季から福岡大を率いる堀壮太監督は「村上を降板させて落とした試合もあった。今は村上が投げるのがチームの流れ」と、リーグ戦3勝のMVP1年生に信頼を寄せる。村上は「こんなにやれるとは考えていなかった。先輩たちが助けてくれたから」と感謝した。

 2月下旬に監督が交代。コーチもいなくなった。突然の出来事に「どうしようと思った」と学生コーチでもある米安王貴主将(4年・明豊)は振り返る。それでも「一人一人が頑張るしかない」と米安主将がチームをまとめ「打ち勝つチーム」を目標に毎日500スイング以上振り続けた。「今日も逆転できると思った」と米安主将が言う通り、1年生を打線が援護した。

 堀監督は「選手が一つになった結果。苦しい試合ばかりだったけど諦めなかった」と選手をたたえた。次は3年連続の全日本大学選手権。昨年まで2年続けて初戦で敗退した。「全国は強い相手ばかりなので、これまで以上に練習していきたい」。村上は胸躍らせた。 (前田泰子)

 ◆村上幸人(むらかみ・ゆきと)2000年9月5日生まれの18歳。福岡市出身。那珂小3年の時に「清道クラブジュニア」でソフトボールを始め、5年時に全国大会出場。那珂中時代は硬式「福岡ボーイズ」に所属し、3年から投手。九産大九州高では1年秋からベンチ入りし、2年春に福岡大会で優勝して九州大会8強。福岡大では4月21日の九国大2回戦でリーグ戦初勝利。177センチ、66キロ。右投げ右打ち。

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