鳥栖5年ぶり3連勝 豊田ロスタイムV弾「夢のよう」

西日本スポーツ

 ◆明治安田生命J1第13節 鳥栖1―0鹿島(26日・駅前不動産スタジアム)

 サガン鳥栖が1‐0で鹿島に競り勝ち、2014年5月以来のリーグ戦3連勝で残留圏内の14位に浮上した。後半ロスタイムに豊田陽平(34)が今季2得点目となる決勝ゴールを決めた。3連勝は金明輝監督が就任し、豊田がスタメンに定着してからスタート。強い鳥栖がよみがえった。

■堅守速攻 完全復活

 真夏日でも34歳のストライカーは最後まで足を止めなかった。目安の4分に差し掛かろうとした後半ロスタイム。こぼれ球を拾った高橋義からのスルーパスに、豊田が途中出場の小野とともに反応した。左サイドへ流れるボールを小野に任せ、自らはエリア中央へ。小野の左クロスを冷静に左足で流し込んだ。「暑くて何がなんだか分からなくて…夢のよう」。足元がややふらつきながらも、恒例の飛行機ポーズで喜びを爆発させた。

 試合開始時点での気温は33・4度。鳥栖と同じくハードワークが強みの鹿島相手に消耗戦は必至だったため、豊田は守備でボールを無理に追いすぎないように心掛けていた。

 「無理をしすぎたところで、鹿島さんが相手だから。(体力を)無駄遣いせずに抑えるチームプランがあった。僕が行かない分、誰かが走らないといけない。全員がハードワークをしていた分、どこかで僕はお返ししようと思っていた」。ボール奪取に定評がある高橋義と攻撃的な小野を後半途中に投入し、カウンターに懸けた金明輝監督の狙いを体現させた。

 金監督が就任し、豊田がスタメンに定着してからリーグ戦3試合で1失点。連係を欠いて穴があいていたカレーラス前監督時代の守備と違い、前線から最終ラインまで一体となってプレスをかけている。

 「周りがセカンドボールを拾ったりして、最終的に僕が仕留める。以前の状況に似ている」。豊田は手応えをにじませる。3連勝はJ1で首位を争っていた2014年5月以来。機能美にあふれた鳥栖の堅守速攻が完全復活した。 (末継智章)

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