ソフトバンク痛手 助っ人グラシアル7月に一時帰国 最長1カ月

西日本スポーツ

16日の西武戦で先制ソロを放つグラシアル 拡大

16日の西武戦で先制ソロを放つグラシアル

昨年5月の西武戦で左手薬指を負傷 同6月、筑後で練習 同8月の西武戦で延長12回にサヨナラ満塁本塁打 グラシアルの今季打撃成績

 福岡ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(33)が母国のキューバ代表に合流するため7月に一時帰国することが分かった。同月末からペルーで開催される国際大会に出場予定で、離脱は最長で約1カ月に及ぶ見通しだ。来日1年目の昨季も7月に同じ理由で一時帰国したが当時は負傷明けで2軍調整中。今季は主軸として打線をけん引しており、チームにとって大きな痛手となる。

■国際大会出場予定

 開幕からソフトバンク打線を支える超優良助っ人のグラシアルが今夏、一時チームを離れることになりそうだ。7月末から8月初旬にかけてペルー・リマで国際大会が開催予定。この大会に参加するキューバ代表に合流する方向で調整が進んでいる。昨年7月にも国際大会参加のため約1カ月帰国。入団合意した際の契約条項に盛り込まれていたという。

 2年連続ながら、昨年とはチーム状況やグラシアルの立場が大きく異なる。昨夏に一時帰国した際のグラシアルは左手薬指を骨折した影響でファーム施設で調整中。再来日後のシーズン終盤に首位西武を猛追撃する原動力となり、クライマックスシリーズ突破や日本シリーズ制覇に貢献したが、一時帰国によるチームへの影響は少なかった。

 今季のチームは開幕から外野陣など主力に負傷者が続出。その中で左翼の守備も含めて大車輪の働きを見せている。左脇腹痛のため開幕間もない時期に戦列を離れたものの復帰後は快音を連発。ここまで26試合で打率3割6分8厘、8本塁打、18打点をマークしている。「チームの勝利のために全力を尽くすだけだ」と常々話し、打つだけでなく走塁などにも積極的。真面目な性格でいまやチームに欠かせない主軸で、工藤監督が「心強い」と繰り返す存在へと進化した。

 だからこそ、離脱はチームにとって痛手となる。森ヘッドコーチは「苦しくなるがいるメンバーで頑張るしかない。いるうちにたくさん打ってほしい」と表情を曇らせる。一時帰国の時期は現時点では7月中旬の球宴前後が有力という。その場合はペナント争いの行方を左右するであろう後半戦をグラシアル抜きのまま迎えることになる。

 今季のチームは中村晃が自律神経失調症のため開幕から不在。4月のグラシアルが離脱した直後に左膝裏肉離れで戦列を離れた柳田は、負傷時は全治3週間との診断だったが回復が思わしくなく、復帰のめどが立っていない現状だ。

 5月は4試合を残して10勝11敗。ゴールデンウイークには独走の気配も見せていたが、その後は投打とも苦しみ、パ・リーグは上位5チームが3ゲーム差以内でひしめく大混戦となっている。得意の交流戦を経て球宴までに再加速し、グラシアル不在の戦いに入っていけるか。2年ぶりのリーグVへ文字通りの正念場となる可能性がある。

◆昨年は帰国直前に球団が発表

 グラシアルは昨年2月のキャンプ中にWBCキューバ代表の肩書とともにソフトバンク入り。4月中旬にデビューも5月の試合で帰塁の際に左手薬指を骨折して離脱、復帰まで2カ月と診断された。打撃や守備の練習を再開した後の7月4日、球団がキューバ代表に合流するため同6日に一時帰国すると発表。再来日は約1カ月後の8月上旬で、同17日にデスパイネの負傷離脱に伴い再昇格した後は首位西武を猛烈に追い上げるチームの力となった。クライマックスシリーズ、日本シリーズも全試合に出場して2年連続日本一に貢献した。

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