J2福岡激震、ペッキア監督電撃退任 「家族の事情」

西日本スポーツ

 まさかの電撃交代!! J2アビスパ福岡は3日、ファビオ・ペッキア監督(45)が家庭の事情で退任したと発表した。4日に母国のイタリアに帰国する。今季就任したペッキア監督の下でチームは4勝4分け8敗の18位と低迷。それでもクラブはレアル・マドリード(スペイン)で助監督を務めた経験のある指揮官の指導力を評価し、続投の方針を打ち出していただけに激震が走った。後任は久藤(くどう)清一コーチ(44)で、攻撃的なサッカーを継承してのJ1昇格を目標に掲げた。9日のアウェー水戸戦から指揮を執る。

■先月26日に決意

 突然だった。攻撃的サッカーでレベスタを沸かせた2日のホーム大宮戦後、福岡のペッキア氏の退団が決まった。「家族の事情。仕事と家族を選んだら家族を大事にしないといけない。数カ月離れて家族内の問題が出てしまって(日本に)いられなくなった」。ペッキア氏は3日、雁の巣球技場(福岡市)で報道陣に理由を説明した。

 クラブ初のイタリア出身監督は志半ばで帰国する道を選んだ。意思を固めたのは5月26日の鹿児島戦後。「試合が終わって家族と話し、決断した」。退任の意思を伝えられたクラブは話し合いを重ね、慰留に努めたが、考えは変わらなかった。

 ラグビーワールドカップのために改修していたレベスタでペッキア氏が初めて指揮を執った大宮戦は1万人を超える観客が詰めかけた。鈴木健仁強化部長は「(盛り上がった)スタジアムの雰囲気を含めて監督が続けると言ってくれればと期待したが、意思は変わらなかった」と残念がった。

 クラブは今季、下部組織からトップチームまで一貫したスタイルの構築を目指しており、リアクションサッカーではなく、試合の主導権を握る攻撃的サッカーを掲げている。川森敬史社長は「包み隠さず教えてくれた」と欧州各国で指導経験のあるペッキア氏がチームに落とし込んだノウハウを伝授されたことを明かした。また、川森社長は一部報道で出たユベントスのU‐23(23歳以下)監督就任については「それが(退任の)理由ではない」と説明した。

 練習予定が急きょオフになった3日午前、選手は同球技場に集められ、監督の交代を告げられた。ペッキア氏は「今日、選手とお別れしてとてもつらかった」と心情を語り、「最初の苦しい時期は過ぎたと思う。みんなのベストを願っています」とエールを送った。 (広田亜貴子)

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