怪腕スチュワート19歳、6年契約に抱く究極の目標

西日本スポーツ

 目標はあのサイ・ヤング賞右腕!! 福岡ソフトバンクの新外国人選手、カーター・スチュワート投手(19)が3日、福岡市内で入団会見を行った。昨年の米大リーグのドラフト会議でブレーブスに1巡目(全体8位)指名された右腕の目標は、アストロズのジャスティン・バーランダー(36)。ソフトバンクと6年契約を結び「日本で一番の投手」も目指す19歳が、プロでの第一歩を福岡で踏み出した。 (金額は推定)

■あすから2軍合流

 松坂(現中日)の入団会見も行われたホテルでカメラの無数のフラッシュを浴び、米国から日本へ太平洋を渡った19歳がホークスの一員になった。背番号は過去に城島や今宮ら主力野手が着け、投手では異例の「2」。「福岡に来て興奮している。一生懸命練習して、チームを助けられるように頑張る」と笑った。

 最速98マイル(約158キロ)の剛速球と落差の大きなカーブが武器。「レベルが高い日本で一番の投手になって、チームを日本一にしたい」。日本一の投手の先に見据える究極の目標は、自身と同じく米大リーグのドラフト1巡目で指名された大投手だった。

 口にした名前は、米大リーグ通算213勝(3日現在)を挙げ、2度の最多勝と5度の最多奪三振を誇るバーランダー。2004年の1巡目(全体2位)でタイガース入りし、24勝した11年にサイ・ヤング賞とア・リーグMVPを受賞。今季も9勝2敗と好調だ。

 「ドラフト1巡目指名の右腕」だけではなく、快速球とカーブで打者を抑えるスタイルも共通する。「僕の目標は毎試合クオリティースタート(先発で6回以上を投げて自責点3以下)を達成する投手。バーランダーもいつも試合をつくっている」と理想を重ねる。

 今年も米大リーグのドラフト会議の上位指名候補に挙がっている選手の日本球界入りは異例中の異例。背番号2について、三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「日米を通じて異例のチャレンジという意味合いから、既存の枠を超えた番号を」と話した。

 6年総額700万ドル(約7億6000万円)の契約を結び、今後の日米球界の関係に影響を与える可能性もある19歳は「(日本に)どんどんくればいい」とした。さらに活躍することで、自分で選んだ背番号2が「(投手の)先駆けになればいい」と口にした。

 昨年の大リーグのドラフト後の身体検査で問題視された右手首の状態については「大丈夫。今年も75イニング投げている」と説明。筑後の2軍施設での練習には5日に合流。「2、3週間あれば試合へ向けた体づくりはできる」とした上で「今年中に1軍に上がれればいいけど、まだ(日本で)投げていないので分からない」と話した。

■右手首は「大丈夫」

 身体能力の高さにも目を見張るものがあり、3歳から始めたゴルフのベストスコアは65。大学からゴルフ選手としても誘われたという。ドライバーでは360ヤードをかっ飛ばし、野球では打っても「高校時代に26試合で10本塁打だった」と明かす。さらにボウリングのハイスコアは246だ。

 福岡市内のマンションに入居し、当面は一緒に来日した両親と過ごす。他の外国人選手も近くに住んでおり、球団は新たな環境にスムーズに適応してもらおうという考えだ。「彼女と離れるのは大変」と19歳らしい本音も漏らした右腕の挑戦がいよいよ始まる。 (長浜幸治)

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