ソフトバンク・バンデンハーク復活星 6回1死まで完全投球 工藤監督も絶賛

西日本スポーツ

5回1/3、4失点で今季初勝利を挙げたバンデンハーク 拡大

5回1/3、4失点で今季初勝利を挙げたバンデンハーク

6回1死満塁、中日・堂上(後方右端)に満塁本塁打を浴びたバンデンハーク バンデンハークの交流戦登板成績

 ◆ソフトバンク6-4中日(4日・ヤフオクドーム)

 腰痛で出遅れていたバンデンハークは、今季初登板で手にした初勝利を「全体的にハッピー」と喜んだ。復帰登板としては文句のない投球を見せながら、満面の笑みになれなかったのは悔やまれる1球のせいだ。

 「あの1球でよみがえらせてしまった。絶対にやってはいけない失敗だし、同じ失敗をしてはならない」

 反省したのは、6回1死満塁の場面だ。代打堂上に全球直球勝負を挑んだ末、内角高め151キロを左翼スタンドまで運ばれた。味方の失策から招いたピンチを抑えきれず、5回1/3を被安打3、4失点(自責3)。ほろ苦さが残る実戦復帰後、最多の92球になった。

 一方で首脳陣の評価は高い。「ストレートが非常に走っていたし、コントロールもできていた。何より勝ち星がついてよかった」。工藤監督は絶賛だった。初回は連続三振で発進し、3回は3者連続空振り三振。身長198センチから投げ下ろす最速154キロの直球と、縦に大きく割れるナックルカーブを軸に的を絞らせない。5回を終え、8奪三振。6回1死まで一人の走者も許さない完全投球を披露したからだ。

 昨季まで2年連続2桁勝利の右腕には首脳陣の期待も高かったが、腰痛の影響で春季キャンプから別メニュー調整が続いた。「リハビリも長くかかって、腐るのは簡単だった」と振り返る。

 気分転換もあって新幹線通勤中、車内で日本語が学べる携帯アプリを使い、語学力を上げた。リハビリ組の集合時には、日本語でのあいさつが恒例に。元号も理解する右腕は「今日は令和3日目になりました。みなさん、頑張りましょう」などと、ユニークな語り口で笑いを誘った。リハビリの苦しさが身に染みたからこそ、努めて明るく振る舞ったのが本音だろう。

 自身通算7勝1敗となった得意の交流戦の開幕戦で白星をもたらし、チームの連敗を3で止めた。「僕が勝って、和田さんが勝てば勢いづく」と誓っていた通り、ともに苦難を乗り越え復帰する左腕へも勇気をもたらす投球だった。 (鎌田真一郎)

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