杉田世界一へ駆ける なでしこ司令塔初の大舞台へ フランスW杯11日初戦

西日本スポーツ

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)が7日(日本時間8日)にフランスで開幕する。23人の日本代表「なでしこジャパン」のうち17人が初のW杯代表で、開幕時の平均年齢も24・0歳(前回開幕時は27・7歳)とさらなる飛躍が期待される。中盤の司令塔として期待されるのがMF杉田妃和(22)=INAC神戸、北九州市出身。年代別のW杯で世界一に輝いた経験と高い技術で、自身初の大舞台に挑む。2大会ぶりの優勝を狙う日本は10日(同11日)にアルゼンチンとの初戦を迎える。

■強化試合4戦先発

 世界一を狙うなでしこのボランチとして、杉田がゲームをコントロールする。「守備も攻撃も流れをつかみやすい位置にいる。これまでやってきたように、試合を読むプレーができれば」。自身初のW杯への気負いはない。

 2月末から4月にかけ、米国、フランスなど海外で5戦の強化試合を行った。杉田はそのうち4試合に先発出場。細かなパスワークを武器とする日本代表の戦術の中で、パスミスやキープしたボールを奪われることがほとんどない安定したプレーが評価され、一気に定位置をつかんだ。

 同じポジションには2011年W杯優勝メンバーで31歳のベテラン阪口夢穂(日テレ)もいるが、右膝の故障からの回復途上で、開幕までのコンディションは不透明。今のところ本大会でも、杉田が中心として起用される可能性が高い。

■五輪へ弾みつける

 福岡で過ごした幼少期は香川真司(ベシクタシュ)に憧れ、ドリブルなどの足技を磨いた。年代別の代表を経験して順調にステップアップし、今は攻守にバランスの取れた選手に成長。所属するINAC神戸では、11年に日本代表をW杯優勝まで導いた澤穂希が背負っていた背番号8を受け継いでいる。

 W杯前の最後の試合となった2日のスペイン戦にもボランチで先発出場し、1点を追う後半41分、左足のクロスで菅沢優衣香(浦和)の同点ゴールをアシスト。W杯でも結果を残せば、20年の東京五輪にも大きな弾みがつく。「自分の長所を出してやっていきたい」。2大会ぶりの頂点へ、意気込みは十分だ。 (松田達也)

◆杉田妃和(すぎた・ひな)

 1997年1月31日生まれ。北九州市出身。二島小2年からサッカーを始め、二島中ではFCグローバルに所属。静岡・藤枝順心高では、2年時に全日本高校選手権で準優勝。2015年にINAC神戸入り。16年になでしこリーグ新人賞。国際Aマッチ出場7試合。162センチ、53キロ。

◆次回W杯は日本で?

 日本サッカー協会は2023年の女子ワールドカップ(W杯)の開催地として立候補する意向を国際サッカー連盟(FIFA)に提出している。日本以外では、ブラジル、オーストラリア、韓国と北朝鮮による共催なども候補となっている。決定は来年3月の予定。

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