「試合をつくれる」和田の復帰大きい/西村龍次氏の目

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク5-2中日(5日・ヤフオクドーム)

 和田は5回のビシエドへの初球に尽きる。前の打席で初球の直球を本塁打にされながら、内角低めに直球をズバッと決めた。ああなると次はストライクはいらない。ボールのつもりで投げて、見逃せばボールの内角高めの直球で仕留めた。あの集中力は素晴らしい。

 約1年8カ月ぶりの1軍登板だったが、試合をつくれる投手であることを再確認させてくれた。初回を三者凡退で立ち上がり、失点した後の3回は9球で片付けた。投手がするべきことを知っているし、5回のピンチを切り抜けたことがチームの勝利につながった。

 和田がすごいのは、入団時から球速がほとんど変わらないことだ。故障明けだったこの日も140キロ台をコンスタントにマークしていた。2軍でしっかり直球を試した上での昇格だと思うが、本当の失投も4回のビシエドの一発ぐらい。ナイスピッチングだった。

 試合勘の不安や緊張もある中でこの投球ができるわけだが、これが和田の「最高」ではない。むしろ「最低限」という感じだろう。これからもっと良くなるし、球数も投げられるようになる。心配なのは肩の状態だけ。和田の復帰は本当に大きい。 (西日本スポーツ評論家)

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