ソフトバンク大竹3勝「和田さんに続きたかった」 8回同点被弾も救われた

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク6―4中日(6日・ヤフオクドーム)

 ゆっくりと屋根が閉じたヤフオクドームに不穏な空気が漂った。8回のマウンドに上がった大竹は、先頭武山に左中間スタンドへ同点ソロを放り込まれた。さらに、2死から大島にカーブを振り切られると打球は、右翼フェンスを直撃。ボールが転々とする間に、一気にホームまで狙われクロスプレーに。アウトの判定だったが、中日ベンチからリクエストが求められた。

 ビジョンに流れる映像を見た中日ファンが沸く声が耳に入った。「セーフになっても気持ちを切らさない」。マウンドで自らに言い聞かせ、キャッチボールで時間をつなぐ。待つこと5分。協議を終えた審判団から、再度アウトのコールを聞くとホッとした。

 100球で8回を投げきり、4点を失ったが直後に味方が勝ち越して3勝目(2敗)を手にした。開幕以来、勝ち運に恵まれなかった左腕にようやく貯金ができた。

 「憧れの人」からバトンを受け、気持ちが高ぶった。「和田さんがしっかり投げていたので、しっかり続きたかった」。前日5日は同じ左腕で早大の先輩でもある和田が、2年ぶりに1軍の舞台に戻り5回2失点の好投を見せた。

 今やチームメートになった和田は、小学3年の大竹が初めてヤフオクドームに訪れたときに登板していた。野球を始めるきっかけになり「あの時の勝利の花火は今でも覚えている」。自室にポスターを張り、その存在を追いかけた。

 初めて開幕ローテーション入りした今季。初登板だった4月3日オリックス戦の直前、早大同窓生の決起集会が開かれた。大竹の登板日は、左肩のリハビリ中だった和田の実戦復帰登板と重なった。復活途上の先輩から「俺が戻ったときに入れ替わりってのはやめてくれよ」と冗談交じりにハッパを掛けられた。期待を裏切ることなく、背番号21が帰ってくるまでローテーションを守り続けてきた。

 先輩の好投に続いて自身初の連勝となったが、喜びは控えめ。「失点は3点まで。チームがもっと楽に勝てるようにしたい」。ローテーションの一角としての自覚をのぞかせた。 (鎌田真一郎)

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