年下の上林が…ソフトバンク真砂が胸に刻む“鏡の衝撃”

西日本スポーツ

5回2死一、三塁、先制打を放った真砂(左) 拡大

5回2死一、三塁、先制打を放った真砂(左)

17年2月の春季キャンプで競うようにバットを振る真砂(手前)と上林

 ◆広島3-6ソフトバンク(7日・マツダスタジアム)

 ソフトバンクの真砂勇介外野手(25)がプロ7年目で初の決勝打を放った。0-0の5回に先制のタイムリー。「1番・中堅」で4月以来となる今季2度目のスタメン起用に応える待望の快音だった。

 京都・西城陽高から2013年に入団した真砂は4年目まで1軍出場がなかった。走攻守そろった素材と期待されながらくすぶり続ける日々。危機感を持たせてくれたのは1学年下のライバルだった。17年春季キャンプ。真砂は上林とのレギュラー争いに敗れた。後輩は、球宴出場を果たすなどブレークした。

 ともに寮生活を送っていた時期は、車に乗せて買い物にも行く仲だった。ある時、ふと上林の部屋のドアを開けると、バットを握った上林が険しい顔つきで鏡の前に立ち、フォームを確認していた。24時間、野球を考え続ける意識の高さ。「年下ですごいと思ったのは初めて。成功していくやつは、こんな感覚なんだな」。衝撃を受けた。

 同年8月3日のオリックス戦で、真砂はプロ初安打の本塁打を放った。実はその朝、右肩の痛みで目が覚めた。これが翌年まで影響する大けがだった。不安ばかりが膨らむ中で退寮。1人暮らしを始める時に上林の姿が浮かび、部屋に鏡を置いた。もう一度、同じレベルで競い合うために。

 「今年ダメならクビという覚悟」で臨む今季。ライバルが離脱したその1軍で結果を出し、居場所をつかむ。(鎌田真一郎)

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