ソフトバンク真砂プロ初V打 “師匠”柳田帰ってくるまで「絶対1軍」

西日本スポーツ

5回2死一、三塁、先制の右前打を放つ真砂 拡大

5回2死一、三塁、先制の右前打を放つ真砂

 ◆広島3―6ソフトバンク(7日・マツダスタジアム)

 真砂の執念が生んだ一打だった。両チーム無得点で迎えた5回2死一、三塁。左腕の床田に追い込まれながらも粘りを見せた。8球目の内角真っすぐに食らいつく。ふらふらと上がった打球は、二塁手の後方にポトリと落ちた。今季初の適時打は、プロ初の決勝打となった。

 必死だった。「前に飛ばせば何か起きると思っていた。自分はどんな形でもアピールしなくちゃいけない立場なので」。1番中堅で今季2度目のスタメン出場。4月9日の日本ハム戦以来となる抜てきに応え、工藤監督も「素晴らしい」とたたえた。

 将来有望な右の大砲候補への期待から、柳田にちなんで「ミギータ」の愛称を付けられた。そんな男も、もうプロ7年目を迎えた。「結果が出なければクビも覚悟している」。昨オフも尊敬してやまないチームの先輩、柳田の元に弟子入りした。これまでにない悲壮な決意を秘め、オリックスの吉田正、阪神の糸井らとともに懸命に汗を流した。

■1番先発

 強い危機感を胸に刻む真砂は、各球団で主軸を担うスラッガーを質問攻めにした。すると柳田をはじめ、メンバーに共通する一つの考え方があった。「凡打も三振もアウトはアウト。三振を恐れて自分のスイングを崩してもいいことはない」。とにかく結果を求めて自らに重圧をかけ、自身のスイングが小さくなっていたことに気付いた。持ち味である豪快さという原点を思い起こした。

 決勝打は決して豪快なものではなかった。それでも自分のスイングを貫いたからこそ「H」ランプがともった。4月の昇格時は2試合で降格。「気負いすぎていた」が、結果が伴い自信をつかみつつある。「自分のスイングをすれば結果は出る。そう信じてやるだけ」。もう迷いはない。

 3年間、自主トレをともにし、かわいがってくれる柳田への思いは誰よりも強い。「一緒にプレーするのが一番の目標。(柳田が)帰ってくるまで絶対に1軍にい続けたい」。復帰を目指して懸命にリハビリに励む“師匠”の恩に報いるためにもバットを豪快に振り続ける。 (長浜幸治)

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