ソフトバンク打てず粘れず3位転落 虎サイドスロー青柳に大苦戦

西日本スポーツ

4回1死一塁、阪神・梅野に左越え2ランを浴びた和田 拡大

4回1死一塁、阪神・梅野に左越え2ランを浴びた和田

幕切れを見届けたソフトバンクベンチ ホークスの対阪神戦成績

 ◆ソフトバンク2-8阪神(12日・ヤフオクドーム)

 お得意さまの虎に食われてダブル転落…。昨年まで4年続けて勝ち越していた阪神戦で1敗1分けと勝ち越しを逃した。打線は3試合連続2得点以下。相手先発のサイドスロー青柳に大苦戦した。左肩故障から1軍復帰2戦目の和田毅投手(38)は6回途中4失点で降板し、2年ぶりの白星を手にできなかった。リーグは2位から3位、交流戦は首位から2位に後退。鷹の踏ん張りどころだ。

■パ上位「一人負け」

 3番から始まった最終回の攻撃は、あっさりと8球で終わった。ドローとなった前夜の5時間近いロングゲームの疲れを引きずったわけではないだろうが、打線は散発4安打でわずか2得点。2015年から4年連続で勝ち越していたお得意さまの阪神を相手に大敗を喫し、リーグ3位、交流戦2位に転落した。

 「勝負の世界でやってる限りはね、そういう時もあるんで。切り替えてやっていくことが大事」

 工藤監督が前向きに話すように、ある意味で切り替えやすい大敗でもあった。相手先発はサイドスローの青柳。「クイックもあそこまで速い投手はパ・リーグになかなかいない。合わせていくまで、ちょっと時間がかかった。ビデオで見るのと実際やってみるのは違う」。交流戦ならではの難しさに苦しんだ。

 相手失策をきっかけに内野安打で3回に先制したが、7回まで投げた青柳からの4安打のうち、右打者は4回のグラシアルの1本だけだった。青柳は試合前まで左打者への被打率が3割2分3厘、右打者が1割5分5厘。サイドスローの特性を示す顕著な数字も出ていた。故障離脱者が多くスタメンに左打者を3人しか並べられなかったことも響いた。

 640日ぶりの白星を目指したベテラン左腕も粘れなかった。1軍復帰後2戦目のマウンドとなった和田は走者を許しながらも要所を締めたが、先制直後の4回、梅野に逆転2ランを被弾。1点ビハインドの6回には1死二、三塁で、またも梅野にフルカウントからチェンジアップを左前に運ばれ、重い2点を失った。

 「粘らなければいけないイニング、打者、カウントで粘ることができなかった。チームに申し訳ない」。6回途中4失点。公式戦で2017年日本シリーズ以来の黒星を喫した左腕は、チームの敗戦の責任も背負った。6回は一塁が空いており、梅野を敬遠してカード初戦から6打席連続無安打中だった次打者のマルテと勝負する手もあった。工藤監督は「(梅野と)勝負させてしまった僕のミス」と和田をかばった。

 お得意さま相手に星を落とし、パ・リーグ上位では「一人負け」と痛すぎる結果になった。打線は3試合連続で2得点以下。今日こそ虎を狩らなければ、8度目の交流戦制覇どころか、V奪回の雲行きも怪しくなる。 (倉成孝史)