虎の「いやらしさ」見習うべき/藤原満氏の目

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク2-8阪神(12日・ヤフオクドーム)

 和田は6回の梅野のタイムリーで、阪神を勢いに乗せてしまった。追い込んだ後、5球目の外角直球をファウルにされた時点で、空いている一塁に歩かせる判断もあった。初球に胸元の直球でのけぞらせておきながら、あの切れのある球で打ち取れなかったからだ。

 あの場面であのコースに投げられたら、普通の右打者ならカットできない。4回にも2ランを打たれているが、あの1球で好調さが改めて分かったはずだ。最後はやや中途半端な攻めになり、フルカウントから投じた外角低めの変化球を左前に運ばれてしまった。

 阪神先発の青柳は確かに良かったものの、1‐2のスコアのままで終盤に持ち込めば、十分に勝ちが見えた試合。ホークスは救援陣が充実してきたし、引き分けた前日11日も踏ん張っている。それだけに、状態が良く、警戒すべき梅野に打たれたのは悔やまれる。

 それにしても、今年の阪神は勝負への執念が際立っている。和田は糸原、原口らに粘られて球数がどんどん増えたが、青柳は対照的に少なかった。セ・パ両リーグの野球の違いはあるだろうが、「いやらしさ」という点で見習うべき部分はある。 (西日本スポーツ評論家)

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