杉尾2日連続完投も涙で幕 宮崎産業経営大サヨナラ敗退

西日本スポーツ

 ◆全日本大学野球選手権2回戦 東海大2x-1宮崎産業経営大(12日・東京ドーム)

 昨年初出場で8強入りした宮崎産業経営大は延長11回タイブレークの末、過去4度の優勝を誇る東海大にサヨナラ負けした。最速147キロ右腕、エース杉尾剛史(4年・宮崎日大)は2日連続で完投したが最後に力尽きた。

 打球の行方を確認しなくても、結果は分かっていた。タイブレーク(延長10回から無死一、二塁で開始)の延長11回1死二、三塁、センターにはじき返された初球のストレート。宮崎産経大の杉尾は両膝に手を当てたまま、マウンドでしばらく動けなかった。「向こうの打者がそれまで初球を打ってこなかったので…。高めに浮いたのは僕に隙があったから」。149球目の悔い。人目をはばからずに泣きじゃくる仲間の輪の中で、エースも目を真っ赤にした。

 初出場の昨年、創価大を倒すなど8強入りに導いた。この日の相手、東海大はプロ注目の捕手海野を擁し、スタメンの出身校も甲子園で優勝経験のある東海大相模(神奈川)、広陵(広島)、大阪桐蔭など“ビッグネーム”がそろう。「実力では勝っていないけど、僕たちには、勝ちたい、うまくなりたいという気持ちがある」。杉尾は127球で完投した初戦の環太平洋大戦の疲れも考慮。直球をやや抑え気味にし、少ない球数で打ち取れるように今年習得したワンシームを駆使して強力打線に立ち向かった。

 目標に「日本一」を掲げるのには理由がある。「宮崎の学校は高校も大学も達成できていないから」。自身は宮崎日大高3年の夏に甲子園出場も初戦敗退。「宮崎を全国区に」との思いが右腕の原動力でもある。「天下の東海相手によくやった」とたたえた三輪正和監督も「(8強に)満足した去年と違い、悔しさがある」と口にした。プロ入りも選択肢にある杉尾にとって日本一のチャンスは秋の明治神宮大会しかない。「点を取られない、負けない投手になる」。決意の涙をふいて、東京ドームを去った。 (西口憲一)

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 中日の三瀬幸司スカウト(宮崎産経大の杉尾について)「沈む球を有効に使いながら落ち着いた投球ができる。ゲームメークにたけた投手。今年の大学生の中でも楽しみ。昨年と同様に、評価は変わっていない」

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