ソフトバンク大竹救ったグラ様V弾 盟友デスパイネとベンチで話したこと

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク3-0阪神(13日・ヤフオクドーム)

 グラ様が決めた!! ジュリスベル・グラシアル内野手(33)が、力投の2年目左腕に今季4勝目をプレゼントした。阪神の左腕高橋遥に6回まで1安打と苦しめられたが、7回に決勝の14号3ラン。交流戦は5本塁打、11打点の打撃2冠で、セ・リーグ相手でも勝負強さは健在だ。先発の大竹も8回を2安打無失点と抜群の投球を見せ、抑えの森と今季7度目の零封勝ちを演出。1分けを挟んだ連敗を「2」で止め、交流戦首位に再浮上した。

■0-0の7回技あり

 本拠地ヤフオクドームが揺れた。ともに無得点で迎えた7回。今宮、内川の連打でつくった1死一、二塁の好機で、グラシアルが高橋遥に天を仰がせた。追い込まれた後の4球目。139キロの内寄りのスライダーを捉えた。会心の一打は左翼ポール際に消えた。

 「インコースに来たら、攻撃的に打とうと思っていた。体がうまく反応してくれた。難しい球だったが、勝ちを届ける本塁打が打てて良かった」。140キロ台後半の切れのいい直球を駆使する左腕に、6回まで内野安打の1安打のみ。グラシアルも前の2打席は内野ゴロに倒れていたが、均衡を破った14号3ランが値千金の決勝弾となった。

 交流戦は5本塁打、11打点で打撃2冠。ここまで対戦した中日、広島、阪神から全て一発を放つなど、セ・リーグ相手でも勝負強さは健在だ。「コーチやスコアラーからいただいた情報を生かして打席に立っている」。この研究熱心さもセ界を粉砕する原動力だ。

 左腕の高橋遥対策で、先発に2番から8番まで右打者を並べた打線改造も奏功した。7回は7番から3番に上げた内川がつなぎ、3番から5番に変えたグラシアルが決めた。「決めてくれる1本を打ってくれたらと」。狙いを明かした工藤監督も納得の笑みだ。

 交流戦は5連勝後に一度は失速。勝てなかった過去3試合はいずれも2得点に終わっていた。「ここ数試合は打線に元気がなかった。投手陣がいい投球をしても勝てなかった試合があった」。過去4試合は本塁打も打点もなかったグラシアルも責任を感じていた。

 沈滞ムードがチームを覆う中、ともにクリーンアップに座る盟友のデスパイネとベンチで何度も話し合った。現状打破をするために「いい球を積極的に思い切ってどんどん打っていこう」と確認。有言実行のスイングを繰り出して、劇的な決勝弾につなげた。

 グラシアルが打点を挙げた試合は今季15勝2敗。現打線での存在感は、デスパイネとともに際立つ。工藤監督も「本当に頼りにしている」と最敬礼だ。チームも4試合ぶりの白星で交流戦を6勝2敗1分けで折り返し、14日のDeNA戦から交流戦の後半戦に臨む。

 12日はパ・リーグ上位3チームで唯一の黒星を喫したが、13日は楽天が敗れて日本ハムが引き分けた。リーグ順位は3位で変わらないものの、交流戦は一夜で首位に再浮上。「日々勝利に貢献したい。常に勝ちに向かってやる」。頼れるグラ様が力強く約束した。 (山田孝人)

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