大竹、完封目前の交代をどう受け止めたか/斉藤和巳氏の目

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西日本スポーツ評論家の斉藤和巳氏

 ◆ソフトバンク3-0阪神(13日・ヤフオクドーム)

 両先発が持ち味を発揮して引き締まった試合になった。同じ左腕でも大竹は高橋遥とタイプが違う。緩急をつけ、制球を間違えないよう意識しながらテンポよく投げた。球威で勝負する投手ではなく、少しでもミスするとつけ込まれる。それを分かっているからこその丁寧な内容だった。

 甘い球がなかったわけではない。阪神打線がチェンジアップに合っていなかったことも生かしつつうまく狙いを外した。カード初戦から続いた先発左腕の3人目で難しい面もあっただろうが、そこはどうにもできない。冷静に対処しての価値ある白星といえる。

 8回時点で116球。初完封、初完投勝利が見えていた中での交代を本人はどう感じただろうか。リードは3点、最後は絶対的な抑えの森がいる。球数や戦略を踏まえたベンチの決断は尊重しても、大竹には代えられたことをすんなり受け止めてほしくはない。

 投げる以上は最後までいく。そのつもりで救援の助けを仰ぐのか、役割は果たしたと思うのか。完封、完投はいつもできることではない。「まだ絶対的な信頼がない」「最後まで投げたかった」といった悔しさがあるなら、それはさらなる成長につながる。 (西日本スポーツ評論家)

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