ソフトバンク大竹の特別な2球 同学年・阪神高橋遥との絆

西日本スポーツ

8回2安打無失点で4勝目を挙げた大竹 拡大

8回2安打無失点で4勝目を挙げた大竹

6回無死、阪神・北條の打球を好捕した塚田に向かって手を上げる大竹 先制3ランを放ったグラシアル(右)を迎える大竹 大竹の今季登板成績

 ◆ソフトバンク3-0阪神(13日・ヤフオクドーム)

 自己最多の116球を投じた中で、2球だけ特別だった。0‐0の7回、大竹は5番福留へ1ストライクから腕を振った。直球に近い腕の振りから投げ込んだ130キロのカットボール。使ったのは4回の糸井の打席に続き2球目だった。外角低めに外れ、ボールの判定になったが「イメージに近かった」と言うこの1球が効き、フルカウント後に外角低め141キロの真っすぐで見逃し三振を奪うと、左脚を上げながらクルリと回転し声を上げた。クリーンアップを三者凡退に仕留め、味方の3ランを呼び込んだ。

 2球しか使わなかったこの直球に近いカットボールは、投げ合ったドラフト同期の高橋遥から伝授されたものだった。早大時代もリーグは違えど、亜大の左腕の投球はチェックしてきた。プロ入り後も「連絡を取り合うし、好きな投手」と無料通信アプリで野球談議。得意のチェンジアップを教えた大竹へのお返しに伝授されていた。

 8回を被安打2の無失点に抑えて自身3連勝で4勝目を手にした。「原点に戻って、持ち味の緩急を使いストレートを速く見せようと思った」。最速141キロの直球を効果的にしていたのは、全投球の35・3%(41球)を占めたチェンジアップだった。

■「原点」緩急駆使

 「いろんな取り組みがはまった」。昨季のデビューから6戦目、9月16日西武戦で2回途中8失点と打ち込まれた。その痛烈な記憶が薄れることはなく、今季も開幕から登板6試合を迎えるタイミングで調整法を見直した。

 メニューを考える上で参考にしたのは、昨年4月からスマートフォンアプリで書きつづっている日記。技術向上が主だった2軍での生活を振り返ると「めっちゃ練習していた」という。その中で、無意識にしていた練習の必要性にも気付いた。1軍の調整中に遠投のように100パーセント力を入れて投げる練習を再び取り入れた。

 試合前、ブルペンでの投球を20球程度に抑えた。「1年間投げ抜く人には理由がある」と杉内(現巨人コーチ)の動画を見つけ、試合前のブルペンでは15球で調整していたことを知って実践した。「余計な力は使わないように」。開幕からローテーションを守る左腕は、先を見据え試行錯誤を続けながらマウンドに立っている。 (鎌田真一郎)

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