194センチの超大型左腕 伸びしろたっぷり「怪物」候補/注目の高校球児

西日本スポーツ

創成館の鴨打瑛二(1年) 拡大

創成館の鴨打瑛二(1年)

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は長崎・創成館の鴨打瑛二(1年)をピックアップします。まだ15歳ながら、身長194センチの超大型左腕。数々の好素材を目撃したトマスさんが「令和の怪物候補」とほれ込む逸材です。

■投手・1年

 「平成最後の日」だった4月30日。ゴールデンウイークを利用し、鉄道で遠征した長崎・創成館で「令和の怪物候補」を目撃した。雨でぬかるんだ同校のマウンドに立っていたのは、身長194センチの超大型左腕。まだ1年生の鴨打だった。

 入学間もない時期に見た1年生左腕で、私が出会った過去のナンバーワンは笠原大芽(福岡工大城東-ソフトバンク)だった。感想は「こんな投手がプロに行くのだろうなあ」だったが、鴨打は「絶対にプロに行く」レベルだと直感した。

 左肘が柔らかくゆっくりとしなり、軽く投げても腕が振れる理想的なフォーム。悪条件だったこの日は熊本・必由館との練習試合に3回から登板して、3イニングを2安打無失点。3四死球は与えたものの、3三振を奪う力投を見せた。

 3回は中前打の後、バントを機敏な動きで2度処理。大型投手にありがちな動きの鈍さはない、けん制球も無駄がなく、テンポもいい。4回は伸びのある直球で2三振を奪った。余力を残して、球速は137~8キロは出ているように見えた。

 5回は1死から味方の失策で走者を背負ったが、エラーをした野手に「大丈夫」とアイコンタクトを送る余裕もある。打者に全く反応させない三振などでピンチを脱し、雨のために5回で打ち切りとなった試合でチームを勝利に導いた。

 同校からは、同じ左腕の川原陸が阪神にドラフト5位で今年入団。九州三菱自動車の監督時代にも帆足和幸(元ソフトバンク)、有銘兼久(元楽天)ら左腕を指導した稙田(わさだ)龍生監督は「素材は川原陸よりも上」とほれ込んでいる。

 左腕好きの稙田監督と同じうるう年の2月29日生まれの大型左腕。冒頭で「怪物」と言い切らなかったのは、まだ伸びしろをたっぷりと残した1年生だからだ。これからが楽しみすぎる逸材を見つけた「高揚感」という長崎土産を頂いた。

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